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【没後500年】数千ページの鏡文字の手稿を解読「誰も知らないレオナルド・ダ・ヴィンチ」刊行

出典:株式会社NHK出版プレスリリース

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2019年は、稀代の天才レオナルド・ダ・ヴィンチの没後500年にあたる。

株式会社NHK出版(東京都渋谷区)は9月10日、天才画家として知られるレオナルド・ダ・ヴィンチの知られざる姿を説いた著書「誰も知らないレオナルド・ダ・ヴィンチ」を発刊した。

著者は古代イタリア語に精通し、鏡文字研究の第一人者でもある斎藤泰弘氏。

出典:株式会社NHK出版プレスリリース

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鍵は遺された「手稿」

芸術家、軍事技師、そして科学者と、様々な顔を持つレオナルド・ダ・ヴィンチは「世紀の大画家」や「万能の天才」として、世界中の人々に広く知られている。

これまでにも彼の絵画作品について語る書籍は数多く出版されてきたが、同社によれば、具体的な業績や「鏡文字」で書かれた自筆ノートなどに焦点を充てた書籍は、ほとんどないという。

著者の斎藤氏は、数千ページにも及ぶ鏡文字の自筆ノートを解読し、分かりやすく説明できる研究者が、これまで日本にいなかったことが一因とみている。

斎藤氏は遺された自筆ノートの解読を主に研究してきた経験を活かし、同書で、画家以外の様々な才能を持ったレオナルド・ダ・ヴィンチの意外な一面を説いている。

出典:株式会社NHK出版プレスリリース

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レオナルド・ダ・ヴィンチの意外な一面

同書は、まず「レオナルドはアルキメデス(古代ギリシアの数学者・物理学者・天文学者)になりたかった」と指摘している。

運河の開削、治水事業、そして架橋計画に関するスケッチやメモが残されていたことから、レオナルド・ダ・ヴィンチは、その生涯をかけて「水」の研究に没頭していたという。

そうかと思えば、「人間は鳥類のように自由に空を飛べる」と信じ、人類史上初と言われる鳥の視点で地上を描く鳥瞰図を描いていた。

▼レオナルド手稿より「ピサ周辺の地図」

出典:株式会社NHK出版プレスリリース

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▼「ヴァルディキアーナの鳥瞰図」

出典:株式会社NHK出版プレスリリース

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このように、彼が数学、解剖学、地質学、そして天文学にも秀でていたことが膨大な「手稿」から説明できるという。

画家としての功績も

もちろん同書は、レオナルド・ダ・ヴィンチの画家としての功績について触れることも忘れていない。

取り上げるのは「ダ・ヴィンチ最大の謎」と言っても過言ではない作品「岩窟の聖母」だ。

岩窟の聖母は、寸法、形、図像すべてほぼ等しい同じ作品が2点この世に存在しており、同書ではこの謎にも迫っている。

▼「岩窟の聖母」(ルーヴル美術館)

出典:株式会社NHK出版プレスリリース

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▼「岩窟の聖母」(ロンドン・ナショナル・ギャラリー)

出典:株式会社NHK出版プレスリリース

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価格は1,100円(税抜)。NHK出版公式サイトおよびオンライン書店にて購入できる。

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Text by Ericolatte

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