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「言葉の暴力は見えない傷をつくる」-リンゴを使ったある授業が話題に

Relax Kids Tamworth/Facebook

Relax Kids Tamworth/Facebook

心無い言葉がどれだけヒトを傷つけるのか。これは子どもにはわかりにくい問題かもしれない。子どもだけではなく、わかっていないとしか思えない大人もいる。

子どもたちに言葉の持つ力を教えるため、ある先生が行った授業が話題になっている。

「私はこのリンゴが嫌い」

集中力の高め方や、感情のコントロールの仕方などを教えているロージー・ダットンさんは、子どもたちに2つのリンゴを見せた。

リンゴの違いを聞かれた子どもたちは「ほとんど同じ」、「同じぐらい美味しそう」と答えたそうだ。

しかしロージーさんは片方のリンゴを手に取り、子どもたちにこう言った。

「私はこちらのリンゴが嫌い。色も悪いし茎も変。みんなにもこのリンゴを嫌って欲しいの」

そしてリンゴを子どもたちに回し、意地悪な言葉をかけるように言ったという。続いてもうひとつのリンゴを回し、そちらには優しい言葉をかけるように言ったそうだ。

見た目の同じ2つのリンゴ

返ってきた2つのリンゴには、意地悪な言葉をかけられた方も、優しい言葉をかけられた方も、当然ながら何の変化も起こってはいなかった。

しかし、リンゴを半分に切ってみるとそこには明らかな違いがあったのだ。

みずみずしいリンゴと、中身が傷んでしまったリンゴ。リンゴに起こった変化を気づかずにいた子どもたちは、自分たちの言葉がこんなにもリンゴを傷つけてしまったのかと驚いたそうだ。

実は先生が床に落としていた

もちろん、リンゴに起こった変化は意地悪な言葉のせいではない。実は先生はクラスが始まる前に、見た目が変わらないように気を付けながらリンゴを床に落として傷つけていたのだ。

身体にアザやケガが残るものだけが、いじめではない。心の中を確実に傷つけて、その傷は切り開かれるまで周りの人も気づかないのだということを、ロージーさんは子どもたちに伝えたかったのだ。

ウソはついたが、言葉の暴力も相手を十分傷つけるという真実は、きっと子どもたちに伝わったに違いない。

リンゴをいじめなかった女の子

「私たちはリンゴと違って、誰かが傷つくのを止めることができるの」とロージーさんはコメントしている。

そして、ある女の子がいたことを紹介している。その女の子は、たとえ相手がリンゴであっても嫌だと、意地悪な言葉をかけるのを拒否したそうだ。

「だれも止める人がいなかったら、心の傷はもっと深くなるでしょう」と、いじめに立ち向かうことの大切さを訴えている。

18万人がリアクション

この投稿は6月22日に公開され、18万人がリアクションし、22万件を超えるシェアを受けている。

コメント欄にはいじめを拒否した女の子を称賛する声や、「素晴らしいアイディアだ」、「子どもたちに大きな影響を与えただろうね」など、2万件を超えるコメントが寄せられている。

Posted: |Updated:

Text by JPN Manatee

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