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50年以上延滞された本、やっと返却される

West Hartford Libraries/Facebook

West Hartford Libraries/Facebook

世の中には図書館で貸し出された後に、不幸な運命をたどり、2度と返却されない本もある。

そんな本と比べると、6月5日の朝(現地時間)に、米コネチカット州ウエストハートフォードの図書館に返却された本は、あるべきところに返ってきただけまだ幸運なのかもしれない。

ただし、本来の返却期限は1965年9月29日。50年以上も延滞されていた。

返却した人は不明

その本はW.O.ミッチェル作の『Who Has Seen the Wind』。表紙にはテープで「あまりにも長い間借りていましたが返却します。遅くなってごめんなさい」というメモがつけられていた。

誰が最後に借りたのかはわからず、返却ボックスに入っていたため、誰が返しに来たのかもわかっていないそうだ。

ABC Newsが伝えているところによると、返却の処理をしていたスタッフもどうしたらいいのかわからず、図書館長の元に相談に来たという。

この事実は6月5日(現地時間)、ウエストハートフォード・ライブラリーズのFacebook上で公開されると、数々の大手メディアで取り上げられた。

図書館側は喜んでいる

図書館側は本が返却されたことを喜ばしく思っているようで、「ありがとう」とコメントしている。

あまりにも長い年月が経過しているため、借りていた人と返しに来た人物が違うと考えているのだろう。

本来なら高額の延滞金が?

海外の図書館では本を延滞すると1日当たりの延滞料金がかかるが、請求するつもりはないという。

延滞日数は1万8,877日。現在の延滞金は1日15セント(約17円)だが、CBS Baltimoreは「1977年は10セント(約11円)だった」という勤続40年の図書館長の証言を伝えている。

図書館長が入職したときにはすでに延滞されていたこの本。そもそもいくら請求したらいいのかも不明なようだ。

飾られることになった

再び図書館に返ってきたこの本だが、残念ながら棚に戻すには状態が悪すぎるとのこと。

6月9日のFacebookの投稿によると、館内の「地元の歴史」コーナーで飾られることになったそうだ。

▼「あの本!」と大きな矢印付きで飾られている

50年以上もの間、読みたい人が借りられない状態だったのは残念だが、この出来事は町の図書館に”名物”を提供したようだ。

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