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14年前にあなたが信じてくれたから…コメディ作家が同級生の父に送ったお礼状

XplodingUnicorn/Twitter

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言葉を発した本人は忘れてしまっていても、自分が言った何気ない言葉が何年間も誰かの胸に残ることがある。

米インディアナ州インディアナポリス在住のコメディライター、ジェームス・ブレークウェルさんにも、14年前にかけられた、心に残る言葉があった。

その言葉をかけてくれたのは、特に親しくもなかった同級生の父親。

その後の交流があるわけでもない相手に、14年経って贈った1冊の本と1通の手紙がある。

卒業式の日に「サインして欲しい」

ブレークウェルさんが1冊の本とともに送った手紙はこんな文章で始まっている。

クリスさんへ

あなたはきっと混乱しているでしょうね。頼んでもない本が、見知らぬ作者から送られてきたんですから。説明させてください。

手紙には、14年前にブレークウェルさんが高校の卒業式でスピーチを任されたこと、式にはクリスさんが娘の晴れの日を見届けるために来ていたこと、クリスさんは席も立たず、“心臓発作の振りもせず”にスピーチを聞いていてくれたことが書かれていた。

スピーチの後で、ブレークウェルさんはクリスさんからお願いを受けた。今日のスピーチ原稿をコピーして、そこに「サイン」が欲しいという。

理由は「きっと君は、いつか大物になるだろうから」。

ブレークウェルさんは、クリスさんが当時の原稿を今も保存しているとは思っていない。それでも「たとえ一瞬でも、はるかかなた昔に私を信じてくれた人がいた」という事実は、深くブレークウェルさんの胸に深く刻まれた。

「あなたは私にサインを頼んだ最初の人物でした」と、手紙は続く。

2度の失敗ののちにたどり着いた成功

この14年の間で2度の失敗を経て、ようやく「あなたと同じように、私を信じてくれる出版社が見つかったんです」と、同封された本を出版するまでに長い年月がかかったことが説明された。

同封した本は、ブレークウェルさんにとって「最初のサイン本」なのだという。

「成功したと言いたいところだけど、これが最初で最後の出版物になるかもしれない」としたうえで、「少なくとも、あの日心に決めたことをここまでやり遂げることができました」とつづっている。

ブレークウェルさんは9月28日、「この手紙を書くのに14年かかった」と、この出来事をツイートした。

投稿は10日間ほどで6700件近くリツイートされ、3万6000件を超える「いいね!」と500件近いコメントが寄せられている。

●「私も8歳のときのキャンプの先生に言いたいお礼があるんだ」

●「TwitterにもFacebookみたいにいいね以上のボタンがあればいいのに。この手紙は泣ける」

●「私の夫には“人生を救ってくれた”という先生がいるの。いつもその人に手紙を書きたいと思っていたんだけど、失礼に当たるような気がして書けなかった。でも書くべきなのかもね」

●「誰にどんな影響を与えるかわからないんだから、親切さや誠実さを忘れてはいけない」

ゾンビから生き延びる方法

とっても感動的な手紙と同封されていたのは、10月10日に発売された「Only Dead on the Inside: A Parent’s Guide to Surviving the Zombie Apocalypse」という本。

子育て中の両親として、いかに子供の安全を“ゾンビから”守るかという内容の一冊だ。ブレークウェルさん自身も、6歳を筆頭に4人の娘を持つ父親なのだという。

「こんな本でごめんなさい」というジョークで手紙は締めくくられている。

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