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店員が「漁師の努力」まで考えて働く居酒屋・四十八漁場の取り組みに迫る

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株式会社エー・ピー・カンパニーが運営する海鮮居酒屋「四十八漁場(よんぱちぎょじょう)」は、アルバイトスタッフと生産者の相互理解を推進する定例イベント「魚万博」を8月25日(日)に実施した。

四十八漁場の「四十八」は、天然の海洋資源枯渇の可能性があるといわれている「2048年」に基づいたもので、各地の漁師と直接取引をし、日本の漁業活性化にも力を入れている。

今回は、そんな四十八漁場の社内イベント「魚万博」の担当者に企画の背景や当日の様子、この取り組みで変化したことについて取材した。

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「おいしい理由」を知ってほしい

イベントでは、各店舗のスタッフに生産者・漁師を混ぜたチームをそれぞれ組み、海洋環境問題などに関するクイズ大会・そのクイズで得た知識についてのディスカッションなどが行われる。

今年は、普通なら捨てられる可食量の少ないつぶ貝「毛つぶ」を活用したレシピ開発のコンテストも実施された。

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───「魚万博」が開催された背景を教えてください。

魚万博は、スタッフと生産者間の相互理解を深め、お客様により楽しんでいただけるお店づくりを目指すために生まれた企画です。

当社は、生産者と直結し、価値ある食材を適正な価格でお客様にお届けする、ということを基礎に事業を推進していますので、ほぼすべての商品に、作り手の想いやストーリー=「おいしい理由」があります。

それを、ちゃんとリアルなコミュニケーションを通じて理解することが、売り手である私たちに必要なことだと考えて「魚万博」と銘打ち、年例イベントとして実施しています。

アルバイトと生産者の交流がもたらす影響とは

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───今回で魚万博は6回目の開催となりましたが、これまでの魚万博でスタッフのモチベーションや顧客対応にはどのような変化をもたらしていますか。

日ごろ当然のように届く魚などが、実際は漁師がどんな大変な状況で仕事をして届くものなのかを改めて実感することとなり、感情移入度が高まります。

その日の仕事から熱のこもった、そして今まで以上に楽し気にお客様とコミュニケーションするスタッフの姿が見て取れます。

魚万博は社員もスタッフも生産者にとっても、年に一度の大事なイベントです。

魚万博に実際に参加した生産者からは、「絶対に気の抜けた魚は送れない、と肝に銘じた」「スタッフがこんなにも真剣に魚や産地・漁師のことを考え、向き合っていたことに感動した」などという声が寄せられた。

一方、店舗のスタッフからも「漁師さんたちが四十八漁場にくるお客様のために、想像をはるかに超える努力をしてくれていることに感動。感謝」「仕事に誇り」など、自分の仕事に責任と誇りを感じるような言葉が目立ったという。

四十八漁場の展望

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四十八漁場は魚万博以外にも、SNSを活用して生産者とアルバイトスタッフが情報を共有できるような環境を作るなど、日々関係者の信頼関係構築に力を入れている。

そんな社内コミュニケーションに注力する四十八漁場の今後の展望について聞いた。

───今後の魚万博に関する展望などについて教えてください。   

もっとたくさんの人を呼んで、現在開催する本社のセミナールームから飛び出し、規模拡大できるようにしていきたいと思います。

当社だけの枠にとらわれず色々なところを巻き込んだ、意義ある展開をしていけることが目標です。

アルバイトテロや食に関する問題が毎年のように世間を騒がせている。スタッフや生産者との関係性構築に頭を悩ませている企業も多いだろう。

いま、そんな多くの企業や店舗に必要とされているのは、社員・アルバイトなど雇用形態や役職に関わらず、自分の仕事をどこまで「自分ごと」として捉えられるかということなのかもしれない。

社員間に留まらず、生産者とスタッフも巻き込みながら、より良いサービスの向上に努める四十八漁場には今後も注目が集まる。

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Text by 尾形潤

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