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新機軸、それとも無駄機能? iOS 7の「視差効果」

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 AppleのiOS 7に搭載された新機能のひとつに、「視差効果」エフェクトがある。iPhoneやiPadを傾けるにつれてアイコンの背後に表示された壁紙が動くように見え、ホーム画面に奥行きを感じさせる、というものだ。

近くにある物と遠くにある物とでは、視野に占める大きさや見かけ上の移動速度などが異なる。人間は、それらの違いから距離や奥行きを知覚している。これを逆手に取れば、奥行き感を擬似的に表現できるわけだ。 

iOSのホーム画面は上図のように3層のレイヤーから成り立っており、それぞれ別個に描画されている。その際に移動速度などのファクターを加味すれば、奥行き感が演出できる。iOSデバイスには、傾きを検知するジャイロスコープや加速度を検知するアクセロメータといったセンサーが内蔵されており、これらの検出値を利用しつつ、各レイヤーの描画のタイミングなどを微妙に変化させているのだ。

上図はiPhoneの傾きを変えて作成したスクリーンショットである。まったく同じ壁紙なのだが、左と右とでは星々の位置が微妙に異なっているのがおわかりいただけるだろうか。

 このエフェクトにはグラフィック処理が要求されるため、当然ながら電力を消費する。iPhone 5など旧機種をiOS 7にアップデートした場合、電池の減りが早くなったように感じられる原因のひとつだ。

この視差効果エフェクト、現時点では壁紙とSafariのタブ切替画面でしかその効果を体感できず、実用上なくても困らないので、「電池食いの無駄機能」と感じられる向きも少なくないだろう。そのような場合は、設定→一般→アクセシビリティで「視差効果を減らす」のスライドスイッチをオンにすれば、エフェクトを切り電池の消耗を減らすことが可能だ。

今後、Appleやサードパーティから、このエフェクトを有効活用したアプリが登場することを期待したい。

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Text by 黒岩桧

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