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勉強や仕事に使える!好奇心は脳レベルで学習効果をアップさせる

flickr A Health Blog

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人は、好奇心を抱いている時に脳内物質が分泌され、学習効果がアップしていることが、米カリフォルニア大学のMatthias Gruber博士ら研究グループが明らかにした。

クイズ実験で好奇心と記憶力の関連性を観察

同研究グループは、好奇心と記憶力の関連性を観察するために、クイズを使った実験を行った。

参加者はまず一連の雑学的なクイズを見せられて、それぞれについて、自分がどれだけ興味を抱いているか、あるいは、その答えを知りたいかどうかを評価させられた。

その後、彼らにはクイズが出題されるが、答えが明かされるまでの間に、特定の顔の絵を見せられる。

すると、その問題に興味を抱き、答えを知りたいと思っていた人は、そうでない人よりも、クイズの答えをよく記憶することができた。そして、クイズとともに見せられた顔もよく覚えていたのだという。

その時脳ではドーパミンが分泌されていた

この実験中に、参加者の脳をMRIでスキャンしたところ、好奇心を強く抱いている時、脳ではドーパミンが分泌され、報酬回路(欲求が満たされた時に快楽を与える神経系)が活発に働いていたのだという。

これはつまり、単なる意欲の問題ではなく、脳の機能として、好奇心が学習効果をアップさせていたということだ。

甘い物が食べたい時にチョコレートを口にいれた時と同じように、好奇心が満たされた時には脳にご褒美を与えられている、というわけである。

短期的な記憶だけでなく、長期記憶にも効く

ちなみに、このクイズ実験の1時間後、1日後に、それぞれどれだけクイズの答えと顔を覚えているかを質問した所、どちらの場合も、好奇心を抱いていた問題に関しては、よく記憶していたのだという。

これは、好奇心による学習効果が、短期的な記憶だけでなく、長期的な記憶にも認められることを示しているのだという。

同研究グループは、この好奇心によるドーパミン分泌は、学校教育や仕事における研修などに応用が可能な他、高齢や病気などの理由で記憶力が低下している人の治療にも役立つ可能性があるとしている。

人に何かを教えようとしている時、あるいは何かを学ぼうという時は、うまく好奇心を刺激するよう工夫してみてはいかがだろうか。

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Text by 亀井二郎

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