シェア

学童期のいじめ被害は長期にわたって心身に影響、50代で自殺する人も

123RF

123RF

いじめは辛い経験だ。学校で最も深刻な問題の1つといえるが、想像以上に根が深いようだ。

このほど明らかになった英国の調査結果によると、子どもの頃にいじめを受けた人は大人になった後もトラウマを抱え、うつになったり、自殺をしたりするなど長期にわたって苦しむ実態が明らかになった。

うつや不安障害を抱えやすく

英国のキングスカレッジの研究者らが7771人を対象に50歳まで追跡調査を行った。

それによると、28%の人が7~11歳時に時々、15%が恒常的にいじめを受けていて、そうした人は40年たってもなおトラウマに苦しんでいることがわかった。

また、いじめを受けた人は大人になってから健康面で問題がある人が少なくなく、うつや不安障害、自殺願望を抱えている人が多かった。さらに、学歴が低く、無職だったり、収入が少なかったりする傾向も認められた。

いじめ被害者の長期フォローも大切

研究を主導したLouise Arseneault教授は「教師や親は、学校での経験がその子の後の人生に大きな影響を与えるということを認識すべき」と話す。

さらに「いじめを防止するのはもちろん大変重要だが、思春期や大人になってもトラウマを引きずることがないように取り組む必要がある」と指摘する。

日本でもいじめのニュースが後を絶たないだけに、被害者のサポート体制の拡充が必要だろう。

Posted: |Updated:

Text by 松島かれん

Ranking

All Categorys Ranking総合ランキング