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ニモが巨大化?!クマノミは地球温暖化で生育がよくなるとの研究結果

Flickr_JamesDPhotography

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気候変動は人間だけでなく動植物にも影響を及ぼす。温暖化により、ホッキョクグマやアザラシといった動物たちが急激に減っていることは良く知られている。

しかし、絶滅が危惧される種ばかりではないらしい。「ニモ」の愛称で親しまれているクマノミは、温暖化の環境に順応し、従来より大きくなるなど生育が良くなるのだという。

高水温で代謝向上

シドニー工科大学の研究チームが、世界最大の珊瑚礁グレートバリアリーフに生息するクマノミで実験を行った。

クマノミの1つのグループは捕まえた海域の水温で、もう2つのグループはその水温より1.5度と3度高い環境で飼育した。このプラス3度というのは、クマノミを捕獲した一帯で予想される今世紀末の水温という。

観察を続けたところ、高めの水温にクマノミはうまく適応し、代謝が向上していることが確認された。

1年で8% 大型化

そして1年後、驚くことに、3度高い水温で飼育されたクマノミは最も水温が低い、つまり現在の環境にあるクマノミより8%大きく育っていた。体重は29%重かったという。

映画「ニモ」を観た人なら、クマノミというのは珊瑚礁をちょこちょこ動き回る小さな魚、というイメージがあるだろう。しかし、このまま温暖化が続けば、その可愛らしさは薄くなるかもしれないということ。

もっとも、研究を主導したJennifer Doneison氏は「今回は水槽での実験。実際は、海中の生態系や水質といった要素も大きく影響し、今後必ずクマノミが巨大化するとは限らない」と話している。

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Text by 松島かれん

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