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「非常時にスイーツを食べたいなんて言えなかった」被災者の声から生まれた『どこでもスイーツ缶』がネット上で大反響

画像提供:トーヨーフーズ株式会社

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缶詰の中にスイーツを入れた『どこでもスイーツ缶』という商品に注目が集まっています。

本格的なスイーツを缶詰に

この商品を開発したのは、缶詰とレトルトパックを製造販売している「トーヨーフーズ株式会社」。

画像提供:トーヨーフーズ株式会社

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どこでもスイーツ缶』は、いつでも、どこでも開けてすぐ食べられるスイーツ缶です。

缶詰の中には、やわらかくてしっとりとした食感のチーズケーキが入っています。

画像提供:トーヨーフーズ株式会社

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賞味期限も24カ月と長期保存が可能で、災害時の備蓄食にも最適。

また缶のふたはプルトップ型で缶切り不要。簡易スプーン付きのため、登山などのアウトドアへの携帯にもオススメです。

画像提供:トーヨーフーズ株式会社

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ほかにも、西尾抹茶のチーズケーキとガトーショコラの全3種類の味をラインアップ。

とあるユーザーが『どこでもスイーツ缶』について「災害時にめちゃくちゃ子供とか喜びそう」とツイートしたことから、Twitterを中心に話題になっています。

試作は300回以上、完成に1年半!

なぜ、本格的なスイーツを缶詰にしたのでしょうか?「トーヨーフーズ株式会社」の担当者の方にお話を伺ってみました。

画像提供:トーヨーフーズ株式会社

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―― 『どこでもスイーツ缶』を商品として作ろうと思ったきっかけを教えてください。

東日本大震災の際に「食べる物はあるけど甘い物(スイーツ)がなかった。ただ、このような非常時にスイーツを食べたいなど言えなかった」という被災者の声をお伺いしました。

「それなら備蓄食(災害食)でスイーツを作ろうじゃないか」と考えたことがきっかけです。

画像提供:トーヨーフーズ株式会社

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―― 開けてそのまま食べられたり、料理に使える商品のアイデアは、どのようにして生み出していますか?

【素材缶】

しょうゆ味とか、カレー味のような強い味が付いていれば使用用途が限られてきます。

自由度が高い商品をユーザーに喜んでいただければいいなと考え、 「素材缶(一部商品は塩味)」を開発、販売しております。

大豆を例にすると…。

画像提供:トーヨーフーズ株式会社

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1.レタスを散らして、その上に大豆をのせて、ドレッシングで喫食
2.カレーに大豆を入れて、ダル(豆)カレー(またはダルスープなど)で喫食
3.高品質のタンパク質をとりたいボディビルダーのような方は、そのまま味なしで喫食

というふうに、さまざまな嗜好にお応えするため、あえて味なし、もしくは若干の塩味を付けて商品を開発しています。

画像提供:トーヨーフーズ株式会社

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【スイーツ缶や玄米缶】

こちらは「非常食(備蓄食・災害食)」前提で開発しております。そのため、「開けたらそのまま喫食」をより考えて開発しています。

―― 『どこでもスイーツ缶』の商品開発をする上で、苦労した部分について教えてください。

「缶詰で生食感のチーズケーキを長期保存(現在は賞味期限2年ですが、3~5年に延びるように検証中)」するために、製法や原料の選択に非常に苦労しました。

この製品は「缶にチーズケーキの原料を入れて、ふたをしてから殺菌をしつつ焼き上げる」製法なのですが、焼き上げる工程の温度帯と時間の条件設定に苦労しました。

画像提供:トーヨーフーズ株式会社

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また、長期保存をしてもおいしい味と風味を維持するために、適切な原料集めに困難を極めました。

例えばチーズの原料は、世界各国から50種類以上のチーズを手に入れて試作を行いました。試作は300回以上で期間は1年半掛かりました。

―― 『どこでもスイーツ缶』は、現在3種類のラインアップですが、そのほかに検討されているスイーツ缶はありますか?

今夏には「カップケーキ(プレーン・フルーツミックス・チョコ)3種」が発売になりますが、まだまだ驚きの缶詰スイーツは試作検討中ですので、ここではまだ内緒です。

画像提供:トーヨーフーズ株式会社

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―― 「ドライパック」や「食品缶」など商品の開発をする上で、こだわりや大切にしていることはありますか?

ドライパックの豆製品は「時間のない方々に栄養価をそのまま閉じ込めたおいしい素材」を喫食していただきたいと考えております。

「豆をゆでる時間がない」、「ひじきの水戻し方が分からない」→「時間がないから、分からないから喫食しない」ということは不健康です。

そのような消費者に「簡単で手軽に栄養をとっていただく」ことを常に意識しております。

画像提供:トーヨーフーズ株式会社

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また、食事には「栄養をとる」ことと「食する楽しみ」があると思います。

チーズケーキは「災害にあった時に一瞬でもほっとするひとときを過ごして欲しい」という気持ちで開発しました。

缶詰メーカーの使命として「おいしく楽しく安全に喫食できる食品」を引き続き提供できればと考えております。

画像提供:トーヨーフーズ株式会社

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―― ありがとうございました。

被災者の声を聞いて、何度も試作を繰り返して生まれた製品だったんですね!

普段のスイーツや災害の備蓄品として、ぜひ『どこでもスイーツ缶』を試してみてはいかがでしょうか?

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