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資生堂が「ひとを愛すること」と「化粧品の愛用」の脳活動に共通性を確認したと発表

イメージ画像/Fotolia

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化粧品大手の資生堂が8月2日、首都大学東京の共同研究で、愛用する化粧品に対する脳活動と大切なパートナーに対する脳活動との間に共通性を確認したと発表しました。

同社は、このような「モノ」に対する気持ちの変化を「fMRI (機能的磁気共鳴画像法)」を用いた脳科学の手法で解明したのは初めてとしています。

化粧品への気持ちの変化を脳科学で解明

同社の発表によると、使い始めたばかりの化粧品に対する脳活動は恋愛初期の相手に対する脳活動と、何度も購入する化粧品に対する脳活動は長期的な愛情関係を持つ相手に対する脳活動と、それぞれ共通性があることが確認されたそうです。

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6週間ほど使って気に入った化粧品に対しては、初期の恋愛関係と共通して「報酬系」と呼ばれるひとの「快情動」に関わる領域や、さまざまな感情機能にも関わる内受容系の領域の脳活動が認められ、親密な対人関係を作り上げていく段階と類似していることが分かりました。

一方、何度も繰り返し購入して使っている化粧品に対しては、報酬系の脳活動に加えて、ひとの精神的な安定や絆、母性愛にも関与することが知られるセロトニンやオキシトシンなどのホルモンの分泌に関わる脳幹の内分泌系の領域で、長期的で安定した愛情関係と共通する脳活動が確認されました。

化粧品への脳活動を明らかに

新しい化粧品を使い始める時の期待感や、繰り返し使う化粧品への安心感など、化粧品に対する気持ちは使用経験によって変化しますが、それらの脳活動の特徴は知られていませんでした。

大切なパートナーに対しては、関係の期間や段階によって脳活動が異なることが知られています。

そこで、パートナーに対する脳科学の研究を行う首都大学東京のチームと共同で、対人関係の研究手法を、化粧品という「モノ」に対する気持ちの理解に応用しました。

そして、化粧品の初期・長期の使用に関する2つの「fMRI」実験から、それぞれ異なる対人関係状態に見られる脳活動と類似する脳活動を確認しました。

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この研究は、第43回日本香粧品学会で発表されました。

同社は上記の脳活動との類似性から、化粧品に対する愛用意識が、安心感や癒しといったひとの心の充足につながる可能性を見出したとして、これらの知見を化粧品開発や新分野へ応用していくとしています。

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Text by 羽田 早菜

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