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電車内で痴漢を見かけたらどうする?「におい痴漢」から女性を救った斬新な方法が話題

イメージ画像/Fotolia

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痴漢被害に遭っていた女性を救出した体験談を語ったTwitter投稿が注目を集めています。

痴漢の瞬間を目撃

男性の絹谷田貫さん(@arurukan_home)は10月29日、約1年前に起こった出来事をツイートしました。

1年ほど前のある日、絹谷さんは親戚の家を訪れたその帰り、あまり詳しくない路線の電車に乗りました。

そこそこ混み合っていたという車内で、様子がおかしいスーツ姿の女性がいたそうです。

OLさん、距離とるんです。おっさん近づくんです。明らかに動きがおかしい。たぬきピンと来たんですよ。

これ匂い痴漢とか言われるやつだ、って。

恥ずかしいことに、気づいてしばらく固まっちゃって(Twitterから引用)

なんと、やたらと女性に近寄るおじさんを発見。女性はおじさんから離れますが、おじさんはまた接近します。絹谷さんは、この不審な男性が「痴漢」、それもいわゆる同意なく女性の体臭を嗅ごうとする「におい痴漢」だと気が付きました。

女性を救出せねば

突然の出来事に面を喰らう絹谷さん。そのうちに女性は扉近くに追い詰められ、おじさんはにおいを嗅ごうとする素振りを見せていました。

そうこうしてるうちに、OLさん扉近くに追い詰められちゃって。おっさんがずっとフガフガしてんですよ。でも、真正面からいっていいものかどうか迷っちゃってね。触ってないから捕まえられるのかどうかもわからなくて。

その時、「知り合いのふりをして痴漢を牽制する」ってテクのこと思い出したんです(Twitterから引用)

なんとか女性を助けたい絹谷さんは必死に考えました。しかし、見たところおじさんは女性のにおいを嗅ぐだけで直接的に体には触れていないようでした。

おじさんを捕まえていいのか…とっさに判断ができない中で「知り合いのふりをして痴漢を牽制する」という方法を思い出したそうです。

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半ばパニックで思わぬ口調に

さっそく実践しようとするも、今度は「ナンパ」に間違えられないかという不安がよぎります。

半ば混乱した結果、「やだぁ~久しぶりぃ~」と“オネェ言葉”で女性に声を掛けてしまいました。

ところがね、パニクってて、「ここで普通に声かけたらナンパとか思われないか」とかわけわからんこと考えてしまって。

でもおっさんフガフガしてるし。

OLさん凄く嫌そうで

で、声かけたんですよ

「やだぁ~久しぶりぃ~」

オ ネ ェ タ ヌ キ 爆 誕(Twitterから引用)

もちろん、最初は女性もおじさんもポカンとした顔をしたといいます。その後も必死に女性にウインクで合図をすると、女性は絹谷さんの意図を察してくれました。

そのあとも必死でオネェタヌキを続けるたぬき。

全力のウィンクを飛ばすたぬき。

察するOLさん。

だんだん離れていくおっさん。(Twitterから引用)

その様子を見ていたおじさんは女性から離れて行きました。絹谷さんはオネェ言葉をしゃべり続け、隣駅にある設定の架空のカフェに誘い出し、女性と一緒に下車しました。

なんとか女性を救出

よく知らない駅で女性からお礼を言われるも、なぜか最後の最後まで“オネェ”言葉から切り替えられなかった絹谷さん。そのままオネェとして女性の前を去りました。

「あの、ありがとうございます……その……」

お辞儀するOLさん。

ここだ! ここでハードボイルドに決めるのだ! と色めくたぬき。

「あやまることないわよ! 困った時はお互い様! そうでしょ~!?」

オ ネ ェ の 仮 面 が 剥 が れ な い た ぬ き(Twitterから引用)

どんな形であれ、痴漢被害から女性を救い出した絹谷さん。

オネェタヌキはクールにさるぜ、とばかりに去っていくたぬき。

知らない駅で困り果てるたぬき。

そして恐らく見知らぬオネェとして僕を認識したままのOLさんを残して、町は暮れなずむのでした(Twitterから引用)

ツイートには「何はともあれOLさん救出は成功!」「助けられただけ良かったじゃないですか!」などの声が寄せられ、「いいね」も5万件を突破していました。

救出したとはいえ

絹谷さん自身は、女性を救出こそしたものの、結果として犯人が野放しなったため褒められた方法ではないと振り返ります。

1、なんか笑い話ほっこり話にしてしまいましたが、発端は「公然と嫌がらせをされた人」がいた話ですので、正直不謹慎な話題です。ごめんなさい。

2、しかもおっさんは結局野放しです。今にして思えば手抜かりです。なので誉められた話ではないです(Twitterから引用)

「オネェ」と言われる方々を表面的に真似した振る舞いも謝りたいと伝えています。

なによりも

3、この話の中で、僕は「特定の変えがたい属性を持つ人を」「ステロタイプに真似する振る舞いをした」というのは疑いようのないことです。

まず、LGBTの、いわゆる「オネェ」と言われる人たちには、僕は謝らなくてはなりません。そして決して手放しに「真似してね」とは言えません。以上です(Twitterから引用)

格好つけた発言が恥ずかしくなって

この出来事をツイートした理由について、絹谷さんはこう語っています。

この出来事をツイートした理由ですが、そもそもの発端は「オタクの振る舞い」というような話題に言及したことです。

細かい文面は失念してしまいましたが、「オタクが自分の特殊性癖を吹聴する」という振る舞いについてだったと思います。

これらをホモソーシャル特有の「俺はエロいんだ自慢」「俺は悪いんだ自慢」の変形ではないかと提言し、「悪ぶってイキる オラつく」という文脈でなされているのではないかと問いていました。

昨今SNSの発展と「オタク」という属性の拡大に伴って、そのような変態自慢、反社会自慢をすればするほど、世間の「オタク」への目は厳しくなっていくのは当たり前ではないかなどの発言をしました。

そのあと格好つけた発言が、急に恥ずかしくなったこともあり、同時に「ヒーローのようにカッコをつけようとしたが失敗した記憶」が次々とよみがえってきました。

もともと、身内と「オタク談義」に花を咲かせるようなアカウントだったこともあり、照れ隠し半分、予防線半分といった感じです。「そうはいっても、自分もこの程度の有り様なんですよ」と、この出来事をツイートした次第です。

Twitterの反響については、はっきり言って予想外でした。上の通り、もともと身内への照れ隠し半分のツイートです。

リツイート数も1000を越えるくらいの頃は、冗談混じりに「これだけ衆目を集めれば、何かいいことがあるかな」などと仲間内で笑っていました。

体感にはなりますが、リツイート数も5000を越えた辺りで、普段関わりのない人たちも見るようになり、完全に自分のコントロール外の速さになっていることを感じました。

たくさんのリプライや、引用リツイートでのコメントをいただきましたが、それについてもTwitterで意図を正確に伝えることの難しさを感じています。

友人や知人の照れ隠しのためにツイートされていたんですね!

どんな方法だったとしても、痴漢から救われた女性はきっと絹谷さんに感謝していると思います。

※この記事のツイートは絹谷田貫さん(@arurukan_home)の許可を得て掲載しています。

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Text by 羽田 早菜

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