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年末の渋谷区宮下公園、ホームレス閉め出す 「人命よりも規則大事か」

街並画像.com

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東京都渋谷区の区立宮下公園で昨年末、年越しのために支援団体とともにテント生活をしていたホームレスが、区から強制的に閉め出された。1月7日付の東京新聞が報じるところによると、6日、区に抗議に訪れた支援者からは「福祉の窓口が開いていない年末年始、極寒の中に放り出すのは殺人行為に等しい」と怒りの声が上がった。

閉め出されたのは、区内で野宿者を支援する「渋谷越年・越冬闘争実行委員会」のメンバーとホームレス約20人。12月29日午後8時半ごろ、区職員から公園閉鎖時間の午後10時半までに荷物をまとめて退去するよう命じられ、翌日未明にかけ大勢の警察官に囲まれ荷物を残したまま追い出された。閉め出し後、区が1月5日まで宮下公園の閉鎖を決めたため、支援者らは近くの区立神宮通公園に拠点を移し、5日まで炊き出しや医療相談を実施。7日間で延べ150人、多いときは一晩で30人が宿泊し、2千食を配布した。

実行委の楡原民佳(にれはら たみか)さんは「ホームレスの人たちは襲撃や放火の恐怖と闘いながら生活している」と指摘し、年越しの場所として宮下公園を選んだのは、高架にあり人目を避けられるためと説明している。仕事始めの6日、渋谷区役所を訪れたホームレスと支援者40人は抗議文を公園課の担当者に手渡したが、渋谷区の吉武成寛(なるひろ)公園課長は「支援団体は24時間使える空間を探し、占用許可を得るなど落ち度のない手続きをするべきだ」と話した。

それはその通りかもしれない。けれど、こういう人たちの「行き場を確保するのは行政の仕事のはず」ではないかと、楡原さんは憤る。公園のルールというが、それは人命より優先されるべきものなのか。一方でさらなる景気回復を願い初詣で押し合う国民があり、その一方で役所の規則のために極寒の路上に放り出される国民がいる。安倍晋三首相の口から後者の人たちについての政策を語るのを聞いたことは、一度もない。

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