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目尻にボトックス注射をすると笑顔が作りづらくなり、感情にも悪影響を及ぼしかねないと判明

shutterstock

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眉間や目尻のシワを取るためのボトックス注射は美容整形術の中では最もポピュラーな方法だが、ボトックスを施したために特定の表情が施術前よりしづらくなる場合もある。

カリフォルニア大学の心理学者Michael Lewis博士がボトックス注射をした女性25人を対象に、施術後2~4週間の気持ちの落ち込み具合や“うつ的症状”について調べたところ、眉間のシワを取った人の「うつ度」が7だったのに対し、目尻のシワ(いわゆる笑いジワ)を取った人のうつ度は12であることがわかった。

Lewis博士によると、人は嬉しかったり楽しかったりすると笑顔になるが、ネガティブな気持ちになっているとき、気持ちを切り替えるためにあえて笑顔を作る場合もある。無理にでも笑顔を作っていると、表情筋の動きが脳に伝わり、本当に前向きな気持ちになるのだそうだ。

眉間にボトックス注射をした人の場合、しかめっ面がしづらくなるため、そのような表情が引き起こす感情に陥りにくくなるが、眉を吊り上げるなど、猜疑心を示す表情もしづらくなるため、だまされやすくなることもあるのだとか。一方、目尻にボトックス注射をした人は笑顔の表情をしづらくなるため、筋肉の動きが脳に伝わらず、うつ度が上がるのであろうと、Lewis博士は分析する。逆の言い方をすれば、強迫神経症などに苦しむ人たちにボトックス注射を施せば、「嫌悪の表情」がしづらくなり、症状の改善につながるのではないかと同博士は考えている。

「ああ、このカラスの足跡、どうにかならないかしら…」と鏡を見てため息をついている女性は多いかもしれない。しかし、笑いジワは日々ハッピーに過ごせている証拠なのだから、そう嘆くこともないのだろう。

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Text by 近藤辰也

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