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夏は口もバテ気味に!日本歯磨工業会に聞く「夏のお口のケア」

イメージ/Fotolia

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「お口の夏バテ」という言葉を耳にしますが、暑くなり体に倦怠感が出る夏、口内にはどのような影響が出るのでしょうか?

日本歯磨工業会の広報委員の方に、夏の口内環境を整えるために心がけておきたいことを伺いました。

「お口の夏バテ」という症状は明確にはありませんが、夏の暑さからくる体力や免疫力の低下、エアコンが効いた室内での空気の乾燥によるお口の渇きなどによって、むし歯菌や歯周病菌などのお口の中の細菌が繁殖しやすくなります。

菌が増えることで口臭が強くなったり、暑さによりアイスクリームやジュースなど甘いものを口に入れる機会も増えて、むし歯になりやすくなったり…。

そこで、夏だからこそ気をつけたいお口のケアについてご紹介します。

夏はお口の菌も増える?菌を増やさないコツ

お口が渇いている時は、歯と口を健康に保つ働きを持つ唾液が不足している状態です。

お口が渇いていて、かつ、お口の中に食べカスや糖分が残っていると、これをエサに歯周病菌やむし歯菌が増えやすくなります。

増えた細菌類はネバネバした歯垢となって歯に付着し、むし歯菌は歯の表面のエナメル質を溶かす酸を出します。さらに歯周病菌は、歯ぐきを傷め歯の土台の骨を溶かす毒素を出し、それらは口臭の原因にもなります。

そこで基本の対策は、やっぱり歯を磨くことです。

細菌を抑える殺菌剤、むし歯から歯を守り強くするフッ素などを配合した歯磨き粉で食後に歯を磨くことは夏場も大事です。

歯ブラシ②

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歯を磨いても口臭が気になるときは?

口臭の原因はさまざまで、体の病気からくる口臭もあります。気になる場合は歯科医院でチェックしてもらいましょう。

歯を磨いているのに口臭が収まらない1つの要因は、歯と歯の間にみがき残してしまう「歯垢」があります。実は歯ブラシだけでは6割程度の歯垢しか取れないという実験結果があります。

歯並びが悪い場合や、年を重ねて歯ぐきが下がってくると歯と歯の間に歯ブラシでは届きにくいすき間ができ、そこに歯垢がたまります。

そんなときはデンタルフロスや歯間ブラシを使ってみてください。これらで8割程度まで歯垢除去率が高まります。

さらに殺菌剤入りのデンタルリンスを使うとお口の隅々まで薬剤が行き渡るので、より効果が高まります。

Close up of dental floss toothpicks

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お口の乾燥を防ぐためには?

お口の中は常に唾液が分泌され、これを順次飲み込むことで、お口の中が洗い流されます。そして、歯の表面のエナメル質が再石灰化されることで、歯が丈夫に保たれます。

唾液が出にくくお口が渇くときは、歯と口を守る機能が弱まっている状態です。

そんなときには、できれば糖分を含まない暖かい飲み物でこまめに水分補給を行い、口を閉じて鼻呼吸を心がけ、唾液を出しやすくする唾液腺マッサージを行うなどがおすすめです。

唾液腺は耳の下の頬、あごの下のくぼみなどにありますので、両手の指で押してみてください。

寝ているときは唾液が出にくく細菌が増殖しやすいので、寝る前や朝起きた時にデンタルリンスでお口をゆすぐのも効果的です。

冷たいものを食べると歯がしみるときには?

冷たいものを食べたり飲んだりしたとき歯がしみる症状は、むし歯、歯周病、歯折などにより歯のエナメル質の奥の象牙質が露出することで、刺激が神経に伝わり歯がしみる知覚過敏症状になることで起こります。軽度な場合は自然に治まることもあります。

普段からの予防法としては、フッ素入りの歯磨き粉で歯垢を除去してむし歯菌の出す酸でエナメル質が溶かされるのを防ぎ、歯質を強化するのが重要です。

刺激の伝わりを抑制する薬用成分を配合した知覚過敏向けの歯磨き粉を使うのもよいでしょう。

症状によっては歯科医院での治療が必要となりますので、まずは歯科医院でチェックしてもらうことが重要です。

歯科医院で歯石除去を!

歯磨きや歯間ブラシなど普段のケアでいくら頑張っていても、どうしても出来てしまうのが「歯石」です。

歯石は、歯垢を放置すると細菌の死骸などが固化して数日で歯の表面にできてしまうもので、一度できてしまうと歯ブラシでは除去できません。

歯石には軽石のように無数の穴があいており、これが細菌を増やす温床となり、歯石の上には歯垢がつきやすく雪だるま式に歯石が厚くなります。

なので半年に1回か2回程度、歯科医院で歯石除去してもらうのがおすすめです。

ぜひこの機会に歯科医院で歯と口の健康状態をチェックしてみてはいかがでしょうか。

歯医者で治療を受ける女性

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夏の美味しいグルメが歯のトラブルで食べられない、なんてことにならないためにも、お口の健康も常に意識したいものです。

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Text by 後藤みき

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