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【取材】世界で真似される積み木。奈良のデザイナーによって作られた“tumi-isi”とは?

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奈良県東吉野村を拠点に活動するプロダクトデザインレーベル「A4 / エーヨン」から誕生した「tumi-isi」。

職人の手によって、ひとつひとつ異なるサイズ・形状で作られている「tumi-isi」は、積み木としても、一つのオブジェクトとしても世界で親しまれる存在になっています。

そんな「tumi-isi」について、エーヨンのデザイン事業部・菅野さんに話を聞きました。

――「tumi-isi」の誕生のきっかけを教えてください

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木工房で作業中に端材を使って何かできないかと考えていました。そこで思いついたモノを形にしてドイツの展示会で発表したことが本当の意味で「tumi-isi」が世界に誕生したきっかけです。

――「tumi-isi」っぽいアート作品が海外で真似されている事例があるようです。それについてどう考えますか?

光栄に思います。いろんな国でいろんな方の「楽しさ」や「驚き」が生まれていることが嬉しいです。

もし「tumi-isi」というアイデアで、その地域に「笑顔」や、はたまた「仕事」が生まれたりしているのであれば、それは素晴らしいことです。

どんどん真似して良い循環をつくって頂きたいです。

――こんなに世界中で人気が出ると思っていましたか?

思ってませんでした(笑)時代にうまく乗っただけだと思います。

―― 「tumi-isi」のどのような性質・特徴が海外ウケに繋がったと考えますか?

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シンプルな形状で多様な遊び方・見え方、いわゆる「奥行き」を持っているからではないでしょうか。

海外の友人からは「禅ブロック」とも言われたことがあります。

また、SNS映えする目を惹く形状も世界の人たちに拡がっていった理由かもしれません。

――ひとつひとつ手作りしている「tumi-isi」に込められた想いと、こだわりについて教えてください

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全体で言うと、僕が作るプロダクトは、「製作する人」「販売する人」「使う人」それぞれのメリットを考えています。

例えば、木を育てる人から伐採する人、製材する人、製作する人、販売する人、買う人、全てに対価(お金/価値)が行き渡る仕組みです。tumi-isiが製品として世の中で仕事や新たな価値を生み、人の間を循環することが大切だと思っています。

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ディティールで言うと、tumi-isiの形状は一つとして同じものはありません。製品(量産品)は同じものを同じ品質で提供することが大前提ですが、tumi-isiはそれをしません。

なぜなら、機械化・AI化が進む中で人の感情を揺さぶるモノを作るためには、人の手にしかできないことをやらなければいけないですよね。

tumi-isiの場合はそれがしたいからです。

実際に積み上げた時もランダムな形状の方が圧倒的に面白い。買い足す楽しみも生まれます。

目で見たり、手で触れたり、香りを嗅いだり、五感で感じて作ることが、そのままtumi-isiで遊んでくれる方にも伝わると思ってます。

――どんな人に届けたいですか?

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創造力がある人へ向けて「tumi-isi」を作り続けています。

本来、子どもから大人、誰しも創造力を持っていて、tumi-isiはそれを呼び起こしてくれる製品なんです。

積み上げる中で、心が穏やかになったり、集中力が高まったり、また意識が広がったり、何かの法則を発見したり。

「積み上げる」ということは一番簡単そうに見えて、一番難しく、一番大切なクリエイティブだと信じています。

1つとして同じものはない、「tumi-isi」。こだわりと愛に溢れた積み木は、手に取った人の特別な存在になってくれるのではないでしょうか。

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Text by misaki

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