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外国人技能実習で“日本の印象”が著しく悪化!国連は「強制労働」と指摘

123RF

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外国人技能実習で、日本の印象が悪化している。

来日後に悪化

龍谷大学が実施したアンケートで、技能実習後に日本の印象が悪化していることが明らかになった。

 外国人技能実習制度とは、技術習得を目的に発展途上国の外国人を実習生として受け入れる制度。

「とても良い」63%→8%に

龍谷大学は2014年10月~11月、「外国人技能実習制度」に参加するベトナム人実習生にアンケートを実施。

「日本の印象」について尋ねたところ、来日前と来日後で日本の印象が大きく変化。

  • 「とても良かった」来日前63%→来日後8%
  • 「まあまあ良かった」来日前34%→来日後50%
  • 「あまり良くなかった」来日前0%→来日後37%

「とても良い」「まあまあ良い」と答えた実習生が、来日前後で40%減少した。

「給料が安い」など不満が続出

アンケートの自由記述には次のような不満が書かれていた。

  • 給料が安い
  • 自由がない
  • 単純作業ばかりで帰国後の就職に役立たない
  • 狭い部屋に大人数で住まわせられる

調査をしたベトナム人留学生は「自体は深刻」として「制度見直しの必要性を日本社会に伝えていきたい」と述べた。

報復を恐れて回答を断る実習生も

また、多くの実習生が受け入れ先からの報復を恐れてアンケートへの回答を断ってきたという。

100人以上の実習生にアンケートを依頼したが、回答を得られたのは38人だった。

労災事故も多発

技能実習の名目で集めた外国人実習生を、低賃金や劣悪な環境で働かせるケースが相次いでいる。

労災事故も頻発しており、2013年度には労災事故が1109人となった。また、長時間労働による「過労死」も発生しているという。

国連や米国務省も問題視

このような状況は海外でも問題視されている。国連と米国務省は日本の技能実習制度について次のように指摘した。

いまなお強制労働の状況にある

国際研修協力機構(JITCO)は、「日本語の理解や作業場の危険情報不足が原因で労災が起きたケースもある」として、受入側に配慮を求めている。

2016年「介護分野」での運用が解禁へ

2016年、外国人技能実習制度の「介護分野」での運用が解禁される。

低賃金重労働として敬遠されている介護分野の人手不足を外国人実習生で解消する狙いだ。

だが、介護分野への技能実習生受け入れに関しては「(技能実習制度は)人材不足への対応を目的としていない」「外国人を安易に活用すべきではない」という懸念の声も出ている。

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