シェア

「士農工商」という身分制度は存在しなかった?教科書から消えたと話題に

Shutterstock

Shutterstock

「士農工商」という言葉が教科書から削除されているとネット上で話題となっている。

もともと身分を表す言葉ではなかった?

かつて、日本の教科書や書籍などには、江戸時代の身分制度を表す言葉として「士農工商」という言葉が載っていた。

最近の研究でこの「士農工商」という身分制度が存在しないことが明らかになり、今は教科書からも削除されているとネット上に投稿され、衝撃が広がっている。

「士農工商」という言葉は、もともと中国の古典で「すべての職業」「民衆一般」という意味で使われていたという。

2000年頃から教科書から消えた

「士農工商」という言葉は、いつ頃教科書から消えたのだろうか?

東京書籍のHPには、近世諸身分を単純に「士農工商」とする捉え方はなかったことや、武士以外の身分については上下・支配関係はないといった見解から、平成12年度から「士農工商」という記述をしなくなったと書かれている。

また、士農工商を使わなくなったことに関連して、平成17年度の教科書からは「四民平等」の用語も使用しなくなったという。

ネット上に驚く声が続々

「士農工商」という身分制度が今の教科書には載っていないという投稿を受けて、ネット上には反響が殺到。

驚く声が続々と投稿されている。

他にも教科書には多くの変更点が

教科書の記述が変更されたのは、「士農工商」だけではない。

以前は「村人」と記述されていた身分は、平成9年頃から「百姓」と表記されるように。「百姓」は「一般の人々」という意味で、百姓身分には漁業や林業に従事する人々も含まれるという。

十七条の憲法や冠位十二階を制定したとされていた「聖徳太子」は近年、「聖徳太子(厩戸王子)」や「厩戸王子」と表記。

「いい国(1192年)つくろう鎌倉幕府」という語呂合わせが有名な鎌倉幕府の成立は、近年1192年でないという説が有力になっており、現在では「いい箱(1185年)つくろう~」という語呂合わせが使われている。

「島原の乱」と言われていた大規模な百姓一揆は、近年「島原・天草一揆」と言われるように。

かつては「マニュファクチュア」と表記されていた「工場制手工業」も、最近では日本をイギリスと結び付けて考える必要性が薄れてきたことから、教科書に表記されないようになった。

他にも、日露和親条約が結ばれた年号が1854年から1855年に変わったり、ルーズベルト大統領が「ローズベルト」と表記されるようになった。

Posted: |Updated:

Text by

前の記事を見る

次の記事を見る

注目の記事

Ranking