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108.1kmのローカル線「三江線」が廃止へ!地域鉄道が危機的状況

fotolia

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「三江線」の廃止が表明され、衝撃が広がっている。

9月末までに「廃止届」を提出へ

JR西日本は1日、広島県の「三次市」と島根県の「江津市」を結ぶ108.1キロメートルのローカル線「三江線(さんこうせん)」鉄道事業を廃止すると表明した。

社内手続きを経て、9月末までに鉄道事業の廃止届け出すという。

1975年全線開通のローカル線

三江線は1975年(昭和50年)に全線開通。

「ぶらり三江線WEB」HP

「ぶらり三江線WEB」HP

国鉄の分割民営化により、1987年(昭和62年)にJR西日本が事業を引き継ぎ。昨年9月には、全線開通40周年記念行事が行われた。

利用者が9分の1に

三江線は道路整備やマイカーへのシフトなどで利用者が減少しており、2014年度には輸送密度が1日あたり50人と会社発足時の約9分の1に。

PRビデオの作成やラッピング電車の運行など利用促進に取り組んでいたが、利用者減少に歯止めがかかっていない状況だとか。

また、2006年と2013年の2度にわたって大規模災害で長期運休となり、災害リスクの高まりも懸念されていた。

JR西日本「どのような形態でも行わない」

JR西日本は三江線について「拠点間を大量輸送するという鉄道の特性を発揮できていない」「地域のニーズに合致していない」「5年間活性化に取り組んだが、利用者減少に歯止めがかかっていない」などとして、次のように説明。

廃止後の代替交通について、新たな交通プランが軌道にのるために一定の役割を果たしていくとして、初期投資費用の全額と一定期間の運営費用を負担すると説明した。

ネット上には「最後に乗りたい」という声

三江線の廃止が決まったことを受けて、ネット上には反響が続々。

「最後にもう1回乗りたい」という声や「他のローカル路線もそうなりそう」という声が複数よせられていた。

各地でローカル鉄道が危機的状況

少子高齢化や地方から都市への人口流出、自家用車の利用増などで地方の公共交通は利用者が減り、維持が困難な状況となっている。

国土交通省の資料によると、ローカル鉄道は2009年時点で約8割の事業者が赤字。

「国土交通省」資料

国土交通省」資料

2000年度~2009年度の間に、全国で33路線、東京-八戸間に匹敵する634.6kmが廃止に。

「国土交通省」資料

国土交通省」資料

ローカル鉄道の経営は危機的状況にある。

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Text by 長澤まき

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