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ワイヤーロープが上下する「昇降式ホームドア」が登場!来年試験設置へ

fotolia

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ホームでの転落事故防止を目指して、さまざまな「ホームドア」が開発されている。

実用化に向けて試験設置へ

日本信号は28日、2017年度中に近鉄・大阪阿部野橋駅の一部ホームに「昇降式ホームドア」を試験設置すると発表した。

「日本信号」プレスリリース

日本信号」プレスリリース

実用上の課題を検証して、2018年度中を目途に同駅に設置する計画だ。

ワイヤーロープが上下

昇降式ホームドアとは、現在多くの駅に設置されている横に開閉するホームドアと異なり、水平に配置したワイヤーロープが上下するホームドア。

「日本信号」HP

日本信号」HP

扉の数が異なる幅広い車両に対応できる上に、停止位置が少しズレても大丈夫。また、軽量なのでホームの基礎工事コストが低減するなど、横開きドアに比べて複数のメリットがあるという。

ホームでの「転落防止」が多発

昇降式ホームドアが開発されているのは、ホームでの転落事故が多発しているからだ。

2014年にホームからの転落が3673件発生。そのうち2.2%は視覚障がい者の転落だという。

ホームからの転落やホームで列車と接触して死傷する事故は年間200件以上。

「内閣府」資料

内閣府」資料

事故のおよそ6割は酔客によるものだが、今年8月に東京地下鉄青山一丁目駅で視覚障がい者の方が転落する死亡事故が発生するなど、電車のホームは視覚障がい者の間で「欄干のない橋」と例えられている。

ホームドア設置、8年間で倍に

多発する事故を受けて、国土交通省や交通各社がホームドアの整備を進めている。

「国土交通省」資料

国土交通省」資料

ホームドアを設置している駅の数は、2006年度末には318駅だったが、2015年度末には665駅と倍増した。

京急では「どこでもドア」の実証実験

ホームドアの設置にあたっては、ドア数やドア位置の異なる電車が停車するホームへの対応が課題になっており、複数の企業が開発に取り組んでいる。

三菱重工のグループ企業はドア数やドア位置の異なる車両が運行する路線に対応するホームドア「どこでもドア」を開発し、今年の秋から京急久里浜線の三浦海岸駅で実証実験を実施。

「三菱重工」ニュース

三菱重工」ニュース

他にも、扉を収納する「戸袋」が移動するホームドアや。

「国土交通省」資料

国土交通省」資料

ワイヤーロープではなく、「バー」が上下する昇降式ホームドアなども。

「国土交通省」資料

国土交通省」資料

国土交通省は2020年までに、1日の利用者が10万人を超える駅でホームドアが未整備な178駅のうち、整備しやすい約60駅にホームドアを整備する方針だ。

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