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三重県が神事用大麻栽培にNO、ネット上では賛否両論

fotolia

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しめ縄などの神事用に使う大麻の栽培許可が認められなかった。

三重県「神事用大麻」栽培を不許可

中日新聞は6日、三重県が県内の神職らが申請した「神事用大麻の栽培許可」を認めない方針を固めたと報じた。

昨年、長野県で大麻を所持していた大量の逮捕者が出たことや、鳥取県で「大麻による町おこし」に取組んでいた会社員が逮捕されたことなどを受けて、盗難による流出を防ぐためにに許可が出なかったという。

神社の「しめ縄」などに利用

日本の神社では古来から、大麻草の茎から皮をそいで研ぎ澄ました繊維「精麻」が、「しめ縄」や「お払いに使う神具」、「鈴縄」や「横綱の化粧まわし」などの神事に使われてきた。

「伊勢麻」振興協会HP

伊勢麻」振興協会HP

神事において麻は「穢れを祓う力を持った特別なもの」として不可欠なものとされ、日本各地で栽培。

1934年には日本各地で約1万ヘクタール以上が栽培されていた。

生産量激減で高騰

しかし戦後、大麻取締法の施行や化学繊維との競合などで日本での大麻栽培は衰退。

1万ヘクタール以上栽培されていた麻は現在、約5ヘクタールに減り、許可を受けた大麻栽培者は全国でわずか33名に。

神事に欠かせない精麻の価格は年々高騰しており、外国産の精麻や化学繊維の模造品に取って代わられつつあるという。

振興協会が県に栽培を申請

このような状況を受けて、日本の麻栽培・精麻加工技術の継承発展などを目指す一般社団法人「伊勢麻」振興協会は昨年11月、三重県にしめ縄など神事に使う麻の栽培免許を申請。

皇學館の理事長が代表理事を務め、三重県神社庁庁長らが理事、安倍昭恵内閣総理大臣夫人や三重大学の副学長などそうそうたるメンバーが顧問に名を連ねる協会で、2017年春の栽培開始を目標としていた。

伊勢麻振興協会「法的な対応を検討」

三重県が栽培を認めない方針だという報道を受けて、伊勢麻振興協会は「盗難対策が不十分との事だが、申請前に具体的な基準が示されたことは一度もなく、対応しようがない」とコメント。

合理性のある基準なら誠実に対応するが、意味不明な理由しか得られないなら法的な対応を検討するという。

ネット上には賛否両論の声

神事に使う大麻の栽培が認められなかったことを世間の人々はどう考えているのだろうか?

ネット上には「当然かな…と思う。流出を防ぐためなら、不許可が妥当」「もう大麻以外で代用したら?」「合成繊維だって構わんだろう」と、県の判断が妥当という声もあるが。

一方で、「古来からの神事に、大麻は必要なのに…」「残念」「神事に使うものは国内で栽培したい」「神事用のものが外国産とは情けない」という意見も。

賛否両論の声がよせられている。

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