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花粉症が辛い人は島においで…長崎の離島が移住促進に「避粉地ツアー」を実施

「NPO 法人文化財匠塾平戸支部」提供

「NPO 法人文化財匠塾平戸支部」提供

ツアーがきっかけで、実際に移住した人も!

長崎県のある離島が「花粉が少ない」ことを売りに地域活性化に取り組んでいる。

スギ花粉「避粉地体験ツアー」を開催

長崎県平戸市の大島村で3月に「スギ花粉避粉地体験ツアー」が行われる。

「NPO 法人文化財匠塾平戸支部」提供

「NPO 法人文化財匠塾平戸支部」提供

開催日程は3月10日(金)~12日(日曜)の2泊3日で、参加する花粉症の人を15名募集。申込期間は1月30日~2月15日まで。

長崎県平戸市からフェリーで40分

大島村は長崎県平戸から村営フェリーで40分の位置にある人口1149人の離島。

スギ花粉の飛散数値が低いことが判明し、2007年から「スギ花粉避粉地ツアー」を実施。今回で9回目のツアー開催となる。

島民の花粉症有症率は2.65%

2009年に全島民に花粉症のアンケート調査をしたところ、島民の花粉症有病率は2.65%と推定。

全国疫学調査(2008年)で報告されてる日本の花粉症有病率29.8%、スギ花粉症有病率26.5%と比較すると、極めて低い値だ。

島に花粉が少ない理由としては、「杉林の面積が少なく花粉も少ない」ことや「花粉シーズンに北風が多いため、南の陸地からの花粉飛来の影響を受けにくいこと」などが挙げられているという。

「地域活性化」のためにスタート

避粉地体験ツアーへの参加希望者は年々増えており、20人の定員に対して80数名から応募があった年もあるとか。

なぜ「避粉地ツアー」が開催されるようになったのだろうか?ツアーを主催するNPO法人「文化財匠塾平戸支部」に話を聞いてみた。

—–「避粉地体験ツアー」を始めたきっかけは?

体験就学旅行の中学生「大島村に泊まったら花粉症の薬を飲まなくてよかった」、町並み調査の専門家「大島村に泊まるたびに鼻の調子がよくなる」そんな声を契機にスギ花粉捕集を開始。分析は福岡の専門機関に依頼、福岡市内、長崎県北郡部との比較により、大島村のスギ花粉が少ないことが判明。地域活性化を念頭に避粉地ツアーを検討しました。

歴史的町並みの「空き家」の活用として、花粉症の人の滞在を視野に入れるようになったという。

—–過去に開催したツアーには、どのような人が参加しましたか?

2011年度に長崎県委託事業に採択され首都圏にも参加募集したところ、定員20名に対して80数名が応募。関西や近畿方面からも応募がある。

全国紙に取り上げられたこともあり、応募者が各地に広がっているという。

—–ツアーがきっかけで移住してきた人はいますか?

参加者の縁者が1名移住。また、花粉シーズンにのみ島に滞在する人も1名。家を借り毎月適宜滞在する人も1組。受け入れ環境を整える必要を感じています。

ツアーがきっかけで、実際に移住してきた人もいるようだ

参加者「マスクのことを全く忘れた」

避粉地ツアーでどの程度の効果を感じることができるのだろうか?

2015年ツアーの参加者からは「鼻水が少なくなった」「島についてから花粉症が気にならなくなり、ビックリ!」「マスクのことを全く忘れていました」「花粉症であることを忘れていた」といった感想が。

「また行きたい」「住んでみたい」という声も寄せられている。

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Text by 長澤まき

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