シェア

10回以上の試作を繰り返し完成!佐賀市の「海苔でできた名刺」について詳しく聞いてみた

「佐賀市」提供

「佐賀市」提供

佐賀市が佐賀海苔(のり)を「名刺」に加工し、地域PRに活用している。

最先端のレーザー技術で海苔を名刺に

佐賀海苔でできた食べられる名刺「名刺のり」を配る「名刺のりプロジェクト」が行われている。

佐賀市」提供

提供:佐賀市

名刺のりは、佐賀海苔を最先端のレーザーカット技術で加工して制作。

「佐賀市」提供

提供:佐賀市

これを地元の「のり名士」50名が県外の人に配布し、佐賀海苔のおいしさをPRするプロジェクトだ。

ネット上には「食べるのがもったいない」という声

名刺のりの配布は「海苔の日」である2月6日にスタート。

ネット上には「斬新」「繊細でキレイで、食べるのがもったいない」「素敵すぎて食べづらい」「しばらく眺めてからいただきます」「ほしい」「作りたい」「のりにのってるね!」など多くの反響がよせられ、話題となっている。

佐賀市「10回以上の試作を繰り返し、完成」

どのように名刺のりプロジェクトを思い付いたのか。佐賀市に聞いてみた。

—–「海苔で名刺をつくる」というアイデアを思い付いたきっかけを教えてください

昨年、佐賀海苔が13年連続生産量、販売額日本一になりました。しかし、市場には有明海苔として出回るため、佐賀市が海苔の一大産地であることは知られていません。

そこで、PRについて佐賀市シティプロモーションアドバイザーの三寺雅人氏(ジオメトリーグローバルジャパン)に相談したところ、「佐賀海苔」という名前とその「美味しさ」を同時に広めることができる「名刺のり」のアイデアを提案していただき、実施しました。

佐賀海苔は全国で生産される海苔の約4分の1を占めており、有明海の最大6メートルの干満差を利用した養殖方法で旨みが凝縮しているとか。

「佐賀市」提供

「佐賀市」提供

そんな佐賀海苔の美味しさを全国に知ってもらおうと、アイデアが生まれたという。

—–「名刺のり」を作るにあたり苦労したことは?

柔らかく、口どけが良いのが佐賀海苔の特徴ですが、レーザー加工には柔らかすぎて適していませんでした。

しかし、佐賀海苔で名刺を作ることを決してあきらめず、10回以上の試作を繰り返し、完成にこぎつけました。

佐賀にちなんだデザイン(ワラスボ、シオマネキ、ムツゴロウなど有明海の生き物たち、バルーン、鍋島小紋、カチガラス)にもこだわりました。特に佐賀錦の紋様(斜めの直線の模様)は繊細で苦労しました。

さらに、名刺のりを市民に持ってもらい、無報酬で配ってPR活動してもらうことも大きなチャレンジでした。

50数名のみなさんには一人ひとり個別に説明をしてお願いしましたが、誰も海苔で作った名刺を見たことがないので、当初は理解してもらうのが難しかったです。幸い「名刺のり」の出来が素晴らしかったこともあり、名士の方々には喜んでPRに協力していただいています。

「佐賀市」提供

提供:佐賀市

俳優の村井國夫さんや芸人のはなわさんといった市出身の著名人や温泉の女将など50人が「のり名士」に就任し、名刺を配っている。

「佐賀市」提供

提供:佐賀市

のり名士プロジェクトHPの「名刺のり」をクリックすると、のり名士50人の写真やコメントを見られる。

—–本当に食べられるの?味は?

もちろん食べられます。レーザーで焼いて加工しているので、食欲をそそる香ばしい香りがします。

佐賀市によると、名刺のりを配る時は一緒に同じデザインの紙の名刺を渡すので、名刺のりを食べても名前や連絡先が分からなくなることはないという。

「佐賀市」提供

提供:佐賀市

佐賀市は「ぜひ美味しいうちに、早めに召し上がっていただきたい」と述べている。

—–「名刺のり」の評判や反響は?

テレビや新聞などたくさんのメディアから取材していただき、自分も名刺のりを作りたいという個人や会社からの問合せが相次いでいます。

残念ながら、名刺のりは今回の市のプロモーション用に特別に作っていただいたものであり、市販はしておりません。

残念ながら、一般販売をする具体的な計画は今のところないという。

——「名刺のり」に込める思いを教えてください

たくさんの人たちの情熱と苦労により、試行錯誤を経て、今まで見たことも聞いたこともない、美しい海苔の名刺ができました。「佐賀海苔」の名前と美味しさが、名刺のりとして全国に広がっていくのをとても楽しみにしています。

「佐賀市」提供

「佐賀市」提供

名刺のりの配布期間は3月6日まで。有明海で作られた佐賀海苔の名刺「名刺のり」を、ぜひ誰かにもらって味わってみたいものだ。

Posted: |Updated:

Text by

    前の記事を見る

    次の記事を見る

    注目の記事

    Ranking