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ひとり親世帯を地域で支える「下宿」が誕生へ!保育経験豊かなシニアが同居、話を聞いてみた

「シングルキッズ」提供

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【取材】シングルマザーと子ども、シニアが同居する下宿が誕生へ!ひとり親世帯を地域で支援

 

 
シングルマザーとその子ども、シニアが同居する「下宿」が誕生する。

「シングルマザーとこどものための下宿」がスタート

東京都世田谷区に6月上旬に「シングルマザーとそのこどもたち、シニアが同居する下宿」がオープンする。

駅から徒歩12分の1戸建ての1階に、保育士と幼稚園教員資格を持つ保育経験30年のシニアが在宅し、2階をシングルマザーとこども4世帯のシェアハウスというつくり。

「シングルキッズ」提供

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シニアの管理人が保育園のお迎えも行い、要望があれば子どもの預かりもOK。

シェアハウスの広さは1部屋8.25平米~16.5平米で、家賃は4~8.7万円+夕食等サービス費4.5万円となる。

1階の会員制サロンで「寺小屋」を開催

1階は日中、シングルキッズ(シングルマザーの子ども)をサポートしたい人の会員制サロンカフェ(月3000円)に。

サロンでは地域のシニアや大人が先生になって子どもにさまざまなことを教えたり、宿題をサポート。

「シングルキッズ」提供

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夕方からは地域食堂となり、シングルキッズ(シングルマザーの子ども)であれば入居者以外でも1食300円で、サロン会員も500円で夕食を食べることが可能だ。

「心の豊かさをサポートしたい」と発案

「シングルマザーとそのこども、シニアが同居する下宿」というアイデアは、どのようにして生まれたのだろうか?

シングルキッズ代表取締役の山中真奈さんに話を聞いてみた。

『愛したいし愛されたい。でもうまくできない』。
母にもこどもにとっても、とてもつらく悲しいことです。

母親も心に余裕がないとこどもに優しくできないこともあります。生活が苦しかったり、頼れる人がいないと心が不安定になります。お金も大切ですが大切なのは家庭環境の『コミュニケーション』や『温もり』など心の豊かさだと思います。

一番の問題は心の貧困です。

だから私は、今一番困っているシングルマザーやシングルズキッズたちをサポートしたいと思っています。

「シングルキッズ」提供

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山中さんは10代の頃ギャルで、その後心が病み引きこもりに。20代で働き始め、不動産会社で営業を経験した後に独立した。

夜の町で愛に枯渇する女の子たちに出会ったり、大人の理不尽な都合で傷ついていく子どもや、家庭環境により心の豊かさや未来への希望を失っていく子ども達を目の当たりにしたとか。

また、お母さんが日々頑張ってくれるからこそ子どもが我慢してしまうことなどを知り、シングルマザーやその子どもをサポートしたいと思ったという。

物件を探し50軒以上内見

—–下宿をスタートするにあたって「こだわり」や「苦労したこと」は?

こだわった点は、シングルマザーやシニアではなく、あくまでも「シングルズキッズ」を幸せにするために何が必要か、シングルズキッズとして育った20代~40代の方にもアンケートし、お会いし、実際の声をひろっていったところです。

苦労したのは物件探しです。昨年10月より50軒以上内見してきましたがなかなか見合うものがありませんでした。(価格、広さ、後はオーナーの許可など)

「シングルキッズ」提供

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—–シングルマザーならだれでも入居できるのですか?

入居前の面談、家賃の支払いが収入に対して適正かなど簡単な審査はあります。

入居中厳しいルールはありませんが、共同生活とリビングが地域開放型になりますので、その辺りをご理解いただる方となります。

代表取締役の山中さんも一緒に暮らすという。

寂しさを払拭できるだけでなく、多くを学べる

下宿することで、シングルキッズたちにとって「多世代、大人数で温かく楽しい食事をすることで、寂しさを払拭し、自然と多くの事を学べる」「母親以外の家族に近いつながりができる」などの効果が期待できるとか。

「シングルキッズ」提供

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また、多様な大人に囲まれて、大家族のようにコミュニケーションとぬくもりを感じながら過ごすことができる。

「自分が行きたかった」という声

構想している下宿について、山口さんはシングルキッズとして育った20~40代の方々からこう言われたという。

「こんな場所があったら自分が行きたかった」

「自分は母親が忙しく、ばあちゃんに育てられたからいいと思う」

「とても良い、ぜひ応援したい」

一人で子どもを育てるシングルマザーからは「助かる」「子どもたちにとっても良い」「私も別れたらお世話になろうかしら。笑」という声が。

シニアからは「簿記のことなら教えられる」「私も何かできることが無いかしら」という反響があったという。

いずれは全国に

全国にいる子どもの17%、およそ262万人がひとり親世帯で暮らしている。

「シングルマザーとこども、シニアが同居する下宿」は今後どのように広がりをみせるのだろうか。

—–下宿を他のエリアでもスタートする計画は?

あります。まず拠点となるこの下宿をしっかり運営、軌道に乗せてからその後に、シングルファザー下宿や夜のお仕事をしているママさん下宿など、まずは関東に5箇所、いずれは全国に広げていきます。

「シングルキッズ」提供

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拠点となる下宿を軌道に乗せてから、近隣に住んでいるシニアの余っている部屋をひとり親と子どもに提供。

いずれは全国に広げていく構想だという。

「一緒にこどもたちのHAPPYを」

シングルキッズ代表の山口さんは最後にこう語った。

社会の底辺から成長したため泥臭く行動することだけは自信があります!未熟な所は沢山ありますが、多くの方に助けていただきようやくここまで来ました!!!まだまだこれからがスタートラインです!!

これからこの下宿第一号を運用し共に暮らし、シングルズキッズたちの気持ちに寄り添い、「どんなサポートが必要か?」みなさんと一緒に考えていきたいです。

一緒にこどもたちのHAPPYをつくっていきませんか?
応援、どうぞよろしくお願いいたします!!

「シングルキッズ」提供

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築41年の下宿を補修工事するために必要な資金860万円のうち、360万円をクラウドファンディングで募集する計画だ。

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