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ハゲは隠さず「魅せる」時代に…前向きな“薄毛ライフ”を提案する企業に話を聞いてみた

「カルヴォ」提供

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薄毛を「魅せる」選択肢を提案する会社がある。

男性の美容の悩み1位は「薄毛・抜け毛」

「薄毛」に悩んでいる人は多いのではないだろうか。

リクルートライフスタイルが美容に関する悩みを調査したところ、男性の悩み1位は「薄毛・抜け毛」(26.1パーセント)。女性でも16パーセントの人が「薄毛」に悩んでいるという。

対処として育毛エッセンスや薄毛治療、薄毛対策用シャンプー・トリートメントなどを考えている人が多いようだ。

「魅せる選択肢」を提案

そんな薄毛に対して、新たなアプローチを提案する企業が登場した。

大阪市のカルヴォは、ハゲ・薄毛に悩む男性に「隠す・増やす」を超えた第3の選択肢「魅せる」を提案している。

薄毛男性をモデルに撮影会

同社は昨年、大阪と東京で薄毛の男性をモデルに撮影会を実施。

「カルヴォ」提供

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事前に各自が提出したコーデ案にスタイリストが逆提案するという形で、各モデルに服を準備してもらい、プロのカメラマンやスタッフらを動員し撮影を行った。

参加者「ハゲ問題にようやくピリオド」

参加者らからは撮影会終了後、次のような好意的なコメントが寄せられたそう。

「自分がこんなにイケているのかと勘違いしてしまうほどの体験が出来た」

「これまでネガティブに捉えていた自分のハゲ薄毛問題にようやくピリオドを打てた感じがする」

「カルヴォ」提供

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同社は今後、薄毛に悩む男性がありのままの自分を誇れるように、スタイリングなど魅せ方を提案する「パーソナルプロデュース」サービスの展開を計画している。

「コンプレックスに寄り添う」から誕生

薄毛を「魅せる」というアイデアはどのように生まれたのだろうか。カルヴォに話を聞いてみた。

—–会社設立の背景は?

20代後半に入ってから髪の悩みが深くなった弊社代表の松本は、元々はスダレハゲで30代後半まで何とかしのいでいたという状態でした。

そんな折、神戸大学大学院経営学研究科(MBAプログラム)に2012年に入学し、取締役の奥田を含めたメンバーで「コンプレックス」を如何にしてビジネスに出来るかについて経営学的にケース分析を行い、最優秀賞を受賞しました。

当時得られた知見を基に、コンプレックスに寄り添うことで、コンプレックスを持つ人々にとって居心地の良い社会を実現しようと、2016年8月に会社設立しました。

「カルヴォ」提供

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社名に込めた想い

社名「カルヴォ(calvo)」はイタリア語・スペイン語で「ハゲ・薄毛」という意味。

「現地でそのような男性が堂々と街を闊歩しているように、日本にも同様の文化を根付かせたい」という想いで名付けたという。

—–イタリアなどでは「薄毛」は隠すもの・コンプレックスとは考えられていない?

もちろんイタリアやスペインにおいても、髪の毛は無いよりもあった方が良いという価値観がある点は日本と変わらないと認識しています。

しかし、当事者も周りの人達も無ければ無いものとして自然に受け入れている点は日本とは少し異なると感じています。

基本的に同じハゲ薄毛男性であっても、現地の男性にはオシャレな人たちが多く、また身だしなみにも気をつけていると見えるところが、我々から見て堂々と闊歩しているように見えるのだと考えています。

「カルヴォ」提供

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性別でハゲの捉え方にギャップ

同社のメンバーにはハゲ・薄毛に悩む本人だけでなく、その家族や恋人、友人や同僚なども登録可能だ。

—–世間の反響は?

特に女性からのポジティブな反響が大きいと感じています。

16年末に女性視点でのハゲ薄毛男性についてどう思うかについてアンケートも行いました。

我々男性が想定していた以上に、ハゲ薄毛であることはネガティブに捉えられていないことが分かり、この課題に対する性別間ギャップは大きいと感じています。

—–どのような人がメンバー登録?

30代、40代の方々を中心に登録頂いております。

「カルヴォ」提供

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具体的な選択肢で、悩みを解決へ

代表取締役の松本圭司氏は、自らの過去を振り返りこう思っているとう。

もし周りにベンチマークとなる、あるいは参考になるカッコいいハゲがいてくれたら、隠す、増やすという行為に長期間に渡って執着することなく、もっと早いタイミングで外見的にも内面的にもカミングアウト出来たかもしれない。

日本の有名人にもカッコいいハゲ薄毛男性はいるし、ちまたに溢れかえる男性誌には欧米人のハゲ薄毛モデルは登場するが、「日本人のハゲ・薄毛モデルはほとんど目にすることはない」と指摘。

また、昨今のファッション書籍は「首から下の話」についてのものがほとんどで、ハゲ・薄毛男性に対して最適なスタイルを提示してくれているわけではないという。

さらに、精神論で「ハゲは悪くない」「ポジティブなハゲに」と謳っている情報サイトなどもあるが、解決案を提示したことにはならないとして、次のように述べている。

そういった中で、弊社ではハゲ薄毛男性の方達に、着地点の見えない髪問題に対して「魅せる」という具体的提案を提示することで悩みを解決することを目指しています。

隠す、増やすという対処をされている方、またこれからされようとしている方には、是非「魅せる」という選択肢もご検討頂ければと思います。

「カルヴォ」提供

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「コンプレックスに寄り添い、居心地の良い社会を」

最後に、「LGBTなど多様性が認められつつある日本が、なぜか『髪』の問題では未だに旧来の価値観から抜け切れていない」として、事業に込める思い・ビジョンをこう話した。

今回、ハゲ薄毛というテーマで事業を開始していく訳ですが、今後はこれに留まらない、コンプレックスという人間が抱く感情全般に深く切り込んでいく機会にもなるのではないかと考えています。

我々のミッションは「コンプレックスへ抵抗するのでなく、寄り添うことを通じて、コンプレックスを持つあらゆる人々にとって居心地の良い社会を実現する」ことです。

ぜひ居心地の良い社会の実現に近づくための我々の活動にご理解、ご協力を頂戴出来れば幸甚です。

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