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【聞いてみた】「ありがとう」の言葉がやりがい…壊れた玩具を無料修理する「おもちゃ病院」の取り組みが素晴らしい

「日本おもちゃ病院協会」提供

「日本おもちゃ病院協会」提供

壊れた「おもちゃ」を修理するボランティア団体がある。

おもちゃ修理のボランティア団体

モノがあふれるこの時代。

日本おもちゃ病院協会」は、壊れたおもちゃを専門に修理するボランティア団体だ。

「日本おもちゃ病院協会」HP

「日本おもちゃ病院協会」HP

1300人を超える「おもちゃドクター」が日本各地でおもちゃ病院活動を展開し、子供たちが持ち込んだおもちゃを修理する。

原則無料で修理

おもちゃの修理代は原則無料(部品代等の費用がかかる場合はある)。

ドクターとして働くボランティアは、協会が開催する養成講座などに参加し、工具の知識や種類別の修理方法など必要な知識を習得する。

「日本おもちゃ病院協会」提供

「日本おもちゃ病院協会」提供

受講料は一般の場合、入門・実習連続編受講で1万1000円。

東京都新宿区の東京おもちゃ美術館で行う協会主催講座の他、地方団体による養成講座も開かれている。

ネット上で「素敵すぎる」と話題に

同協会の活動はネット上などで話題に。

「すごく素敵なサービス」「関わった全ての人が幸せになる」「胸を打たれる」「ありがたい」「おもちゃじゃなくて、想いを直している…」「モノを大事にする心が育つ」など感動する声が、たくさん投稿されている。

50年以上前から続く活動

団体はどのように生まれたのか。日本おもちゃ病院協会に取材した。

—–誕生のキッカケは?

「おもちゃ病院」誕生のきっかけは不明です。

おもちゃを直したいと要望する親や子が近所で修理ができそうな人に頼んだところから、始まったと思われます。

私の友人は50年以上前から近所の方のおもちゃを修理していたと言っております。

それが口コミなどで広がりおもちゃ病院として活動したと思われます。いつから、どこで始まったかは明確ではありません。

修理に価値を見出し、生きがいを感じているボランティアグループが1996年に全国組織化し、同協会の前身である「おもちゃ病院連絡協議会」を設立。

唯一、東京目黒区の「目黒おもちゃの病院」は「1977年(昭和52年)より開院しています」とホームページに記載があり、最も古いと思われるという。

「ありがとう」がやりがい

—–どんな人が修理を依頼?利用者の感想は?

依頼者は性別年齢に関わらず持ち込まれます。

おもちゃの種類も千差万別ですが、玉の出る鉄砲、保証が必要なおもちゃなどはお断りしています。

基本的には、おもちゃであれば何でも修理を行います。

修理が終わると皆さんから「ありがとう」と感謝の言葉をいただいており、これがおもちゃドクターのやりがいになっています。

「日本おもちゃ病院協会」提供

「日本おもちゃ病院協会」提供

ドクターは高校生~80歳まで

—–なぜ「原則無料」なのですか?

おもちゃの修理は正規の部品に交換して性能を保証することはできません。

なぜなら、おもちゃはほとんどが「Made in China 」です。日本に製品はあるものの部品を供給できる体制が無いのが実状です。

よって修理は手持ちの部品を何とか適合できるよう考えて、修理をすることになります。

性能を保証することができないことから修理は原則無料(ボランティア)となっています。

—–「おもちゃドクター」はどんな方々?

ドクターが修理をしているところを見て「面白そうだな」と思った方はおもちゃドクターになる資格があると思います。

年齢層は幅広く高校生から80代の方までいます。平均年齢は60代前半と思われます。男性だけでなく女性の方も約3%はいるとみています。

おもちゃの修理は趣味なのです。

なぜなら、どうやったら直せるかを考えて行うことが必要です。

そのために技術を高め修理できる範囲を広げて行くことに努力するからです。

「日本おもちゃ病院協会」提供

「日本おもちゃ病院協会」提供

—–「やりがい」は?

やりがいは修理のすべてに感じます。

—–苦労していることはありますか?

苦労しているというより、残念なのは電子おもちゃのIC不良が時々あります。

また、おもちゃの欠けた部品を持ってこない方が時々います。

どうしたら機能を復帰することができるか悩むことになります。欠けたものを持ってきていただくと修理の方針が決めやすくなります。

修理が難しければ難しいほどやりがいがあります。

「おもちゃ病院」をさらに周知させたい

最後に「おもちゃ病院」に込める思いを聞いた。

おもちゃ病院活動を知らない一般の方がまだまだたくさんいるとの認識でいます。これをどのように周知させて行くかが大きな課題です。

活動しているおもちゃドクターへの技術情報を如何に知らしめるかも大きな課題です。

これらを日本おもちゃ病院協会が主導して行くことが必要と考えています。

「おもちゃ修理が将来を担う子供たちに希望と喜びを与えることになる」と信じて活動することが大切だと思っているという。

「日本おもちゃ病院協会」提供

「日本おもちゃ病院協会」提供

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Text by 長澤まき

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