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40年以上の歴史がある「航路」がなくなる?佐渡汽船が一部航路からの撤退を検討、全国でも休廃止、撤退が相次ぐ

fotolia

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本土と佐渡島を結ぶ一部フェリーの撤退が検討されているという。

44年続く航路の撤退を検討

新潟日報は2日、新潟県佐渡市の「佐渡汽船」が、長岡市と佐渡市を結ぶ「寺泊-赤泊」航路について、撤退を軸に見直しを検討していると報じた。

同航路は1973年に開設。ピーク時には約7万人が利用していたが、観光客の減少などで乗客が減り、ここ数年は年間約2億円の赤字が続いていたそう。

運行期間を限定するなど対応していたが、厳しい経営状況のため撤退を軸に根本的な見直しを検討。撤退した場合でも、連休などに臨時運行することを考えるという。

大正2年創業のフェリー会社

同社は1913(大正2)年に創業し、佐渡島民の生活航路や観光客の交通手段として利用されてきた。

1990年に会社全航路の発着合計輸送人員が300万人を達成したが、近年は乗客が徐々に減少。

2012年には全航路で約169万人いた輸送人員が、2016年には約150万人まで減り、2016年は5億を超える純損失となった。

ネット上に「残念」という声

長い間、島民や観光客の足として利用されてきた航路からの撤退検討はネット上で話題に。

「朝からびっくり」「残念な気もするが、如何ともしがたいのかな…」「悲しい現実ですが、受け止めるしかない」といった声が寄せられている。

高速道路・鉄道の整備などで需要ダウン

日本では戦後、船舶による旅客輸送人員が大幅に増え、バブルが破たんする頃までは安定していたという。

しかし、電車や高速道路の整備、巨大な橋ができたことなどで海上輸送の需要が縮小。さらに、長引く景気低迷やコスト高騰も重なり、利用者が減少の一途にある。

定期フェリーの廃止・撤退が相次ぐ

このような状況を受けて、各地で定期フェリーの休止や廃止、撤退が相次いでいる。

2010年には、兵庫県の明石港と淡路島を結ぶ「明石淡路フェリー」は運行を休止し、従業員を全員解雇。

12年には、50年以上にわたって本州と四国を結んでいた「宇高フェリー(宇野港~高松港)」が休止に。同航路を唯一運行している四国急行フェリーも今年4月から1日あたりの運行数を半分に減らした。

16年には、中部国際空港(愛知県常滑市)と津松阪港(三重県)を結ぶ「津エアポートライン松坂航路」や、兵庫県内の南あわじ市と洲本市を結ぶ「沼島汽船の洲本航路」が休廃止になるなど、定期フェリーの休止や廃止、撤退が相次いでいる。

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