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「宅配ボックス」設置で再配達が49%→8%に!パナソニックの実証実験でみえた効果と課題

「パナソニック」Press Release

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パナソニックの実証実験で、「宅配ボックス」の効果と課題が明らかになった。

再配達率が49%→平均8%に

パナソニックは今月、福井県あわら市で4ヶ月にわたって実施した「宅配ボックス実証実験」の最終結果報告を公表した。

それによると、宅配ボックス設置により再配達率が49%→平均8%に減少し、1013回の再配達を削減。

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宅配業者の労働時間を222.9時間、CO2削減量を約465.9キログラム(杉の木約33.3本分)削減できた想定だ。

住民のストレスが改善

宅配ボックスを設置した世帯の住民に「荷物受け取りに関するストレスの変化」を聞いたところ、94%が「改善された」と回答。

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住民から「核家族にはたいへん助かった」「お風呂に入っている間に来て受け取れなかったなどのストレスが無くなりました」「運送会社の負担軽減のためにも、もっとPRしていくと良いと思う」などの声が寄せられたそう。

実証実験の舞台となった「あわら市」は、全国に先駆けて宅配ボックスの設置費用の一部を助成する補助制度の創設を決めたという。

宅配ボックスが稼働できなかったケースも

また、宅配ボックスの課題も浮き彫りになった。

実証実験では、計183回宅配ボックスが稼働できなかったそう。多かったのは、以下のような理由。

今後の製品課題として、不満解消に努めると共に、宅配便だけでなく食品や衣類等の配送品においても受けれとれるボックスの開発を目指すという。

宅配業者との連携・周知が必要

パナソニックに取材を申し込んだところ、外回り設備商品推進課課長が質問に答えてくれた。

—–「宅配業者がボックスに入れてくれなかった」というのは、具体的にどのような状況でそうなったのですか?

詳細データまで掴んでおりませんが、「宅配業者が宅配ボックスを知らなかった」、「宅配ボックスを知っていても自社が使用していいかわからなかった」等のご意見がありました。

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—–この問題をクリアするために、どのような対策ができますか?もしくは検討していますか?

ソフト面においては、今回の取り組みのように、自治体と宅配業者とメーカーとがより密に連携を図っていくこと。

ハード面においては、IoT連携によって宅配業者へ通知をする等の商品開発および仕組みづくりが必要と考えております。

リリースで同社は、再配達のさらなる削減に向けて「宅配ボックス設置有無の表示検討」などが必要だと指摘している。

宅配業者から「労働時間が減った」という声

宅配業者の過酷な勤務が社会問題となっているが、実証実験で宅配業者からはどのような感想や要望があったのか。

あわら市の宅配業者からは再配達が減って配達数が増え、労働時間も減ったという声ばかりか、より早くお届けできるようになってサービス向上につながったという声をいただいております。

大型品が収納できる宅配ボックスが必要等のお声もいただいております。

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宅配ボックス需要が増加

ネット通販の急増や宅配業者の過酷な労働が社会問題となった影響などで、宅配ボックスの需要が伸びている。

同社は今年3月、受注量が通常月の5倍以上になり、製品供給体制が追い付かないとして、4月発売予定だった新製品の発売を延期した。

現在の「宅配ボックス需要」はどのような状況なのだろうか。

新商品を6月に発売させていただき、新商品の問い合わせが非常に増えております。

また受注状況においても、具体的な数字は控えさせていただきますが、上振れした販売で推移しております。

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パナソニック「再配達を限りなく0%に」

最後に、実証実験を受けての「今後の取り組み」や「ビジョン」を聞いた。

49%から8%へ再配達が減ったとはいえ、8%まだ残っております。

この8%を0%に限りなく近づけることが我々のミッションでありますので、まずは今回の実証実験ででてきたご不満を解消し、今後ボックスを通じ物流、環境、労働課題の改善に努めていきたいと思います。

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Text by 長澤まき

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