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【取材】会社の仲間同士で成果給を送りあう「ピアボーナス」が素敵

Fringe81

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従業員が成果給を送り合う制度をサービス化したFringe81を取材した。

従業員が成果給を送り合う

新しい市場を切り拓く事業開発会社「Fringe81」は先日、新サービス「Unipos」の提供を始めた。

新しい時代の成果給の形として注目を集めている、従業員同士で報酬を送り合う仕組み「ピアボーナス」の概念をさらに拡張したサービス。

「日頃の仕事の成果」や「会社の行動指針に沿った良い行動」に対して、成果給と感謝の言葉をリアルタイムに送りあえる。

賞賛の言葉をタイムラインで共有

従来の成果給と違い、スタッフ同士がいつどこにいても賞賛や感謝の言葉をスマホやチャットツールから送ることができる。

送ったポイントや賞賛のコメントは全てタイムラインで共有されるので、今まで見逃されていた日々の成果やチームの様子を見ることが可能。

送られた賞賛には「拍手」で便乗することができ、良い投稿には拍手が集まるため、従業員が自ずと組織で望まれている行動を理解するという効果もあるという。

さらに、ハッシュタグで会社の行動指針を紐づけることもできる。

同社の「発見大賞」が始まり

同サービスが誕生した経緯を、Fring81に尋ねた。

弊社では、4年前から「発見大賞」という表彰制度を取り入れています。

発見大賞とは、月に1度、全員が誰かの素敵な貢献を発見・共有するというものです。

その後、一番多く投票された人が、その月の発見大賞を受賞します。発見された人はもちろん、発見した人も褒められるのが、ユニークなところです。

提供:Fringe81

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通常の表彰制度は、「契約を取ってくる」「売り上げを達成した」といった、上司から見えやすい卓越した定量成果しか褒められない、という問題点があったと指摘する。

一方で発見大賞は、縁の下の力持ちとなっている管理部門やカスタマーサポート、エンジニアにも、スポットライトが当たります。

インセンティブをもらう機会は、その成果の目立つ目立たないに関係なく、全員に与えるべきだという考えが現れています。

提供:Fringe81

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始まった当初は紙で集計していたが、組織が拡大するにつれてフォームなどを利用するようにしたという。

また、月に1度だと直近のことしか思い出せないという問題意識から、リアルタイムに発見しあうことができるようにシステム化しました。

さらには、少額の報酬(ポイント)をあげる権利も社員に委譲してしまい、ポイントを貯めた人にAmazonギフト券などを手渡しするようになりました。

これこそが、今の「Unipos」の原型です。

同社が急成長に伴い取り入れたピアボーナスのノウハウをSaaS化したものが「Unipos」だという。

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部署を横断し、賞賛と感謝を送りあう

実際にどのようなシーンで「ピアボーナス」が贈られているのか聞いた。

【事例1】

弊社の4つの行動指針のいずれかを体現した行動をとった人がいると、必ず誰かが送ります。

例えば以下の画像の「#最高最速の提供価値」というのは弊社の行動指針の一つです。これを体現した行動が全体に共有され、蓄積されています。

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【事例2】

エンジニアが緊急の深夜対応をした時は、エンジニアのマネージャーが翌朝始業前に必ず送っているのを見かけます。

その投稿に共感したり、感銘を受けた社員たちが、部署問わず投稿に「拍手」をしていました。

このように見えない成果が日々可視化され、社員同士が部署を横断して、賞賛と感謝の思いを乗せたピアボーナスを送りあっています。

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その他にも、社内で初めて使う新技術(ReactNative)を1人で開拓したエンジニアを称えて、ビジネスサイド・エンジニアサイド双方から、多くのピアボーナスが贈られていたという。

組織を支える重要な存在である経理の人間やカスタマーサポートにも、満遍なく送られているのが印象的です。

大小問わず様々な成果を、事業の垣根を超えて、リアルタイムに称え合いながらピアボーナスを送っています。

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「小さな努力」が認められることに喜び

ピアボーナスを導入したことで同社では、今まで見えなかった努力や成果、マネージャーたちのフィードバックの様子が見えるようになったという。

全社の様子が見えるので、マネージャーの指導のきっかけにもなっています。行動指針に触れる機会も自然と増えているので、カルチャーの浸透にも効いていますね

社員たちは、各々が楽しみながら主体的に利用しています。小さな努力や成果がその都度認められることに喜びを感じているようです。

制度そのものに白けて参加しない、といった人は一人もいません。

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集計などもシステムが行うので、運用が楽であることも現場にとって嬉しいポイントだという。

弊社ではもらったポイントが給与明細に「Unipos給」という形で反映されるのですが、弊社の労務担当者が給与明細の中に、別紙で「今月もらった投稿」一覧表を作成して添付したところ、月末の社内で感動の嵐が吹き荒れました。

こうした運用担当者の気遣いが、Uniposで得られる体験を、さらに磨いてくれています。

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複数のベンチャー企業で導入が決定

同社が5月にピアボーナスの概念を説明したサイトをひっそりとオープンしたところ、多くの反響がよせられ、現在でもベンチャー経営者や人事責任者を中心にたくさんの問い合わせがあるという。

生産性を保つ上では、組織の拡大に合わせて、社内制度も変化させていくことが肝要ですから、組織づくりに意欲的な方々からのお問い合わせが多いのだと思います。

また、複数のベンチャー企業で導入が決まり、既に運用が始まっている企業も。

いずれも、経営者自身が強い思いを持って、自社の制度として導入されています。

「Unipos」という名前ではなく、その社名をもじったオリジナルの名前をつけて運用している会社もあるそうだ。それぞれの会社にあったスタイルにカスタマイズできるので、愛着を持って使えるという。

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「ベンチャーの成長に寄与できれば」

最後に、同サービスに込める想いを聞いた。

ピアボーナス「Unipos」は4年間、いくつもの失敗を経て、改善に改善を重ねて成功したノウハウなので、とても自信があります。

社内独自の仕組みや制度は、一般的にあまりオープンにはしないと思いますが、UniposはSaaS化してオープンにしました。

Uniposが、日本のベンチャーの成長に寄与できれば、これほど嬉しいことはありません。

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