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「京阪宇治駅」があまりに美しいと話題!誕生秘話やコンセプトを聞いた

@SHIKAOTOKOw/Twitter

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美しいと話題の「宇治駅」について京阪電車に取材した。

「映画のセットみたい」と話題に

先日ネット上に「京阪宇治駅が建築好きを唸らせる建物だということは、もっと多くの人に知られるべき」という呟きが、美しい写真と共に投稿された。

幻想的な光景は映画のワンシーンのよう。

投稿主の鹿男さん(@SHIKAOTOKOw)は「コンクリートと曲線という思わず食べてしまいたくなるようなあまりにも美しい食べ合わせ」とコメント。

同ツイートは一躍話題となり、およそ1週間で1万7000超リツイート、2万7000超いいねされ、「めっちゃ格好いい」「造形美に感動」「映画のセットみたい」「銀河鉄道999に出てきそう」など多くの反響がよせられている。

「いつまでも記憶に刻み込まれる存在に」

美しい駅舎はいつ、どのように誕生したのか。京阪電気鉄道株式会社(京阪電車)に話を聞いた。

現在の駅舎は京都府による駅前の宇治橋の架け替えと道路拡幅、宇治市による駅前広場の整備に伴い、1995年6月17日に従前駅から180メートル三室戸側へ移設され新しく建築され営業を開始しました。

提供:京阪電鉄(2013年2月撮影)

提供:京阪電車(2013年2月撮影)

駅舎の基本設計をしたのは、南海特急「ラピート」のデザインも手掛けた若林広幸さん。デザイン性の高い駅舎にしたのは、次のような理由からだという。

当時の駅舎はさまざまな試みが行われていたようで、ただ機能すればよかった建築から駅文化へのうごきととらえ、その土地の力を明確に表現するものであり、そこで生まれ育った人達の原風景としていつまでも記憶に刻み込まれるような存在であってほしいとして建築されました。

提供:京阪電鉄

提供:京阪電車(撮影日不明)

「伝統」と「日常」を融合

同駅周辺は東西に走るJR線を境に、南側は平等院や塔の島を中心に形成された「伝統的な日本建築が立ち並ぶ風光明媚な観光地」。それに対し北側には「工場や新興住宅街」が広がっている。

駅舎はこの立場の二面性を踏まえ、それぞれの要素を融合させるというコンセプトのもとデザインされています。

風致地区と工業地帯という立地の景観に馴染むように設計されており、半円のヴォールト(かまぼこ型)屋根や採光用の丸窓で構成され、直線の切妻屋根が連続する和の外観としています。

提供:京阪電鉄(2013年12月撮影)

提供:京阪電車(2013年12月撮影)

駅ビルは、世界遺産でもある平等院の最寄り駅でもあり観光地としてアピールすることも考慮して平等院を現代風にアレンジした駅ビルとし、同ビルの中央(2カ所)には鳳凰をモチーフとした国内最大級のステンドグラス「飛翔」があります。

提供:京阪電鉄

提供:京阪電車

精度を上げ、美しく仕上げ

コンクリートと曲線の美しいデザインの駅舎は、施工も大変だったという。

モダンなデザインでもあり建築費も通常の駅舎より増加しておりますが、コンクリートの地肌をそのままにして壁面に使用するコンクリートの打ちっ放しとしている関係で、精度を上げ美しく仕上げることが大変であったと聞いております。

提供:京阪電鉄

提供:京阪電車

民鉄の駅で初めて「グッドデザイン賞」

同駅は利用者や観光客からも好評で、高い評価を得ているという。

ご利用になるお客さまから斬新な駅舎として楽しまれております。

また正面玄関には鳳凰をモチーフにした国内最大級の迫力ある上下2段のステンドグラスがお客さまの目を奪い大いに楽しませていることもあり、1996年10月には通商産業省から民鉄の駅で初めてグッドデザイン賞に選定、2000年9月には「近畿の駅百選」に認定されております。

提供:京阪電鉄

提供:京阪電車

「観光」と「駅」の魅力を一緒に

同駅舎に込める思いをこう語る。

宇治駅周辺には世界遺産が2つ(平等院・宇治上神社)もあり、寺田屋で有名な伏見から電車で13分と立地条件も良いので同駅を訪れていただき伏見・宇治周辺の観光と駅の魅力も一緒に感じていただければと思っております。

また、観光に来られたお客さまからのお問い合わせも多いので周辺の観光地や有名なお店を把握し、スムーズな案内ができるよう心がけております。

201503200713000

提供:京阪電車

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