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電子チケット「不法転売」で懲役2年6ヶ月、執行猶予4年の判決

fotolia

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電子チケットを不正に転売したとして詐欺の罪に問われた男性に、懲役2年6ヶ月、執行猶予4年の有罪判決が言い渡された。

転売が社会問題に

近年、アーティストのコンサートや相撲のチケット、人気ゲーム機などさまざまな商品が転売され、社会問題になっている。

相次ぐ転売を受けて昨年8月に、音楽業界の団体が「転売NO」と共同声明を発表。嵐やMr.Childrenなど大勢のアーティストが賛同者として名を連ねている。

出典:「転売NO」意見広告

出典:「転売NO」意見広告

同団体は転売対策として今年5月に、公式チケット再販サービス「チケトレ」をオープン。コンサートの主催者側も「顔認証」や「記名式チケット」を導入するなど、転売対策を行っている。

購入者に「スマホ」を貸し出す

毎日新聞や産経新聞によると、今回有罪判決を受けた男性は今年2月、人気ロックバンド「サカナクション」のライブの電子チケット2枚(販売価格約1万3千円)を転売目的で購入し、7万4000円で転売した。

サカナクションは「転売NO」に賛同しており、不正転売対策として会員先行をすべて「電子チケット」にするなど対策を講じていたが、男性は運転免許証などと引き換えにスマホを貸し出す形で転売。

チケット販売会社の社員が高額転売されていたチケットを落札し、ライブ当日に男性に直接注意したところ男性が逃走したため、警察に相談したという。男性は2014年以降、約6000万円を売り上げたとみられている。

裁判官「音楽業界全体の不利益」

神戸地裁は「販売会社の防止策をかいくぐる巧妙な犯行」「一般客の機会を奪い、音楽業界全体の不利益になる」と指摘し、懲役2年6ヶ月、執行猶予4年を言い渡した。報道によると、電子チケットの不正転売が立件されたのは、これが全国初だという。

転売による悪影響については「転売NO」を訴える音楽業界団体らも、犯罪の温床になっていることや、ファンが大きな経済的負担を受け、グッズを購入できたであろう機会を奪われていると指摘し、「音楽の未来を奪う高額転売に反対します」と訴えている。

ネット上には「定価で買える世の中に」という声

今回の判決を受けて、ネット上には「転売で懲役2年半って…」「すごい判決出てびっくり」「重すぎじゃないか?」「小遣い稼ぎのつもりで転売に手を出すと危険」と戸惑う声がある一方、「妥当な量刑」「甘い」という声も。

「前例が出来たってことで転売全体にたいして圧力かけられるかも」「この判例が弾みになって全国に波及してほしい」「定価で買える世の中になることを望む」など、これをきっかけに転売をどんどん取り締まってほしいという複数の意見が寄せられている。

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