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【取材】200ページ自分好みの「ワタシメイド手帳」1冊から注文できるサービスが話題

提供:キヤノンITソリューションズ

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自分仕様のオリジナル手帳を1冊から注文できるサービスについて、キャノンITソリューションズに取材した。

全ページ自分仕様の「手帳」が作れる

自らデザインするオリジナル手帳を1冊から注文できる新手帳サービス「ネットde手帳工房」がオープンした。A5サイズ、200ページの自分好みの「ワタシメイド手帳」を作ることができる。

提供:キヤノンITソリューションズ株式会社

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「休日は釣り手帳」や「家族の健康手帳」など、用意されているサンプル手帳を利用して簡単にオリジナル手帳を作ることも、全く新しいレイアウトを作ることも可能。

レイアウトやフォント、色などを自分好みにカスタマイズしたり、「マンスリーを15ヶ月分欲しい」「趣味などを記録するための専用ページが欲しい」「誕生日や記念日を印刷したい」といったニーズにも対応。イラストや写真等を入れることもでき、200ページ全て自分で作った原稿で作成することもできる。

提供:キヤノンITソリューションズ株式会社

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ネット上で「最高」「わがままが叶え放題」「楽しそう」「作ってみたい」「これで手帳難民から脱出」「週末特化型イベント手帳を作りたい」「アニメキャラの誕生日入れるとか楽しそう」などと、話題になっている。

個別ニーズを満たす手帳を

キャノンITソリューションズによると、市販されている手帳は「大量印刷における売れ残り廃棄」と「利用者の個別のニーズを完全に満たすのは難しい」という問題を抱えており、それを解決するために同サービスをスタートしたという。

ワタシメイド手帳は、受注生産であるため売れ残りがそもそも発生しない環境に優しい事業です。また、お客様の個別要望にほぼ完全な形で応えられます。

さらに市販手帳は1月または4月始まりのものがほとんどですが、ワタシメイド手帳は、開始月や開始期間を選ばずに、好きな月から好きな期間で手帳をデザインすることもできます。(例えばお子様の誕生月から始まる育児記録なども作ることが可能です)

サービス開始にあたっては、「手帳(冊子)の開きと耐久性の両立」と「中紙の紙質」の2点に特にこだわった。

【手帳(冊子)の開きと耐久性の両立】
平置きしたときに閉じないという手帳における「暗黙の要件」を満たす必要がありました。選択した製本方式(PUR製本)はその特性により、開きと耐久性がトレードオフの関係にあります。関係者による耐久テストを実施して、糊の厚さと圧着力の最適点を見つけました。

【中紙の紙質】
手帳は毎日使うものなので、お手持ちの筆記具との相性は手帳選択基準の重要な要素です。とくに万年筆を使うユーザーのために、にじみや裏抜けがしにくく、200ページ綴じても厚くならない紙を選択しました。

製造会社から門前払い

前例のない手帳デザインシステムなので、参考になる事例もなく、複雑な手帳デザインを行うシステムを開発するのに苦労したそう。特に性能問題は、リリース直前にようやく解決した。また、印刷製本を行ってくれる会社を見つけるのも大変だったという。

今回の冊子製造委託要件である「小ロットオンデマンド印刷」「小ロットPUR製本」「個別配送」を担当してくれる印刷製本会社が見つからず、門前払いされ続けました。

「印刷の未来はオンデマンド印刷しかない」と、私の話に乗ってくれた印刷会社(サンコー)、製本会社(篠原紙工)には感謝しています。

「1冊から注文できる」というのはとても魅力的だが、かなり手間がかかるそう。

通常の印刷製本は、一定の不良が出ることを見込んで必ず予備を印刷する。しかし、今回は個別印刷なので予備はなく、製本で不良が出ると印刷からやり直す必要がある。製本不良を防ぐよう製本作業を標準化するだけでなく、作業段取りにおける予備期間の取り方も工夫した。

また、通常の印刷物の配送は、積み上げた印刷を封筒に入れ、宛名ラベルを貼り付ければ終わりだが、今回の配送は冊子と宛名ラベルが一致していないと誤配送となってしまう。そのため、今回の個別配送のためだけに「誤配送防止システム」を開発し、誤配送を根本から撲滅した。

全体の約4割が一部の構成をPDFで取り込んでおり、全ページ自分で作ったPDFの注文も複数件来ているそう。こだわりを持つ人の多さを感じると共に、そのレイアウトを見るのは勉強にもなっているという。

「手帳の常識を変えたい」

サービスに込める思いを、こう語る。

手帳における常識を変えたい。

「手帳は季節商品である」という世の中の認識を改めたい。

手帳をデザインすることは、自分の未来を考えることにもつながります。お客様には、ライフスタイルが変わる時期に、自分の未来を考えて手帳をデザインしてほしいです。何より我々は「手帳をデザインする楽しさ」をお客様に実感してほしいと思っています。

現時点では未定だが、ページ数、サイズ、表紙や中紙の選択など、冊子そのものに対する要望を多く受けており、来年以降、徐々に選択肢を増やしていく予定だという。

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Text by 長澤まき

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