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宗派を超えて僧侶が相談に乗ってくれる「仏教テレフォン相談」が話題

出典:「仏教情報センター」HP

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各宗派の僧侶が電話で相談に乗ってくれる「仏教テレフォン相談」について、一般社団法人仏教情報センターに話を聞いた。

「仏教テレフォン相談」に2万6000いいね

曹洞宗に浄土真宗、日蓮宗、浄土宗、天台宗、真言宗とさまざまな宗派の僧侶が相談にのってくれる「仏教テレフォン相談」(電話:03-3811-7470)が注目を集めている。

実施しているのは、人々の不安や苦悩を軽減する糸口になろうと、有志の僧侶150名余りが宗派の垣根を越えて集まった一般社団法人仏教情報センター。相談に乗る僧侶はボランティアで、面接相談(要予約)や手紙相談も受け付けている。

出典:「仏教情報センター」HP

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先日、同活動についてのTwitter上に投稿されると、「これはいい!」「本来、宗教とはこういうもの」「何か心惹かれる響き」「かけてみたい」「お坊さんの話すことに興味ある」「これは広めるべき」と一躍話題に。元のつぶやきは2万7000超リツイート、2万6000超いいねを得ている。

「気軽に話してほしい」と開設

同団体は、今から35年前の1983(昭和58)年に設立した。

当時の設立メンバーは、一般の方々が寺院に対し、敷居が高いという観念を持っていることを強く感じ、「電話相談なら気楽に話が出来るのではないか」と考え、首都圏在住の9教団の有志僧侶が集まり、電話相談の事務所として開設しました。

「仏教は死者供養のためだけのものではなく、生きて行く人の精神的拠り所として、現代社会にもっともっと活かしていきたい」という思いでした。

宗派の垣根を越えて団結するのは、大変ではなかったのだろうか。

仏教界には、公益社団法人全日本仏教会や、財団法人全国青少年教化協議会、公益社団法人全日本仏教婦人連盟といった各宗派が連動した団体があります。各宗派が連合することは地域仏教会を始め、それほど珍しいことではありません。

我々の設立メンバーも全国青少年教化協議会出身の方が多く、ごく自然に集まったようですし、いろいろな宗派の方との出会いは楽しいものです。教団ではなく個人としておつきあいしています。

fotolia

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週150~200件の着電に説法も

2008年には、仏教テレフォン相談の相談件数が14万件を突破。3台の電話で対応しており、週に150~200件、年間4200~4300件程の相談を受けているとう。

人生、心の悩み相談が半数を超え、年々増加している状況です。

活動する上で、こだわっている点を聞いた。

世間一般のカウンセリング・相談電話の方針は、傾聴がすべてで、自分自身の気持ちや意見などはできるだけ言わないことが原則でしょう。しかし私たちの基本理念は、

1.電話による対機説法。見えない相手への説法です。

2.愛語の修習実践の場。全ての電話に誠意を持って対応します。

3.一期一会の菩薩行。基本的に継続性はありません。

となっています。つまり、相談に対し、釈尊や宗祖、お経ではどのように説かれているかということでお答えしています。

出典:「仏教情報センター」HP

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「人に、社会に寄り添う仏教」が方針

同団体はテレフォン相談だけでなく、街頭相談や講師派遣、さまざまな分野の講師を招いて行う語り合いの場「いのちを見つめる集い」なども行っている。活動に込める思いを、こう語る。

「人に、社会に寄り添う仏教」が、私たちの方針です。マイノリティーや孤立化した人、声を発することができない人々などに寄り添って活動して行きたいと思います。

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Text by 長澤まき

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