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“晴れ着トラブル”で広がった救済の輪に称賛の声、対応した呉服店「準備にかける気持ち分かる」

araigohukuten/Instagram

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1月8日の成人式で発生したいわゆる“晴れ着トラブル”では、問題を起こした事業者の店舗があった周辺の美容室や呉服屋などが地域の輪で被害者の救済にあたった。そのうちの東京都八王子市の「荒井呉服店」に話を聞いた。

成人式にレンタル業者が営業を停止

報道によると、成人の日だった1月8日に晴れ着の販売やレンタル、着付けを手がける業者「はれのひ」の一部店舗が突然営業を停止し、着付けなどができないトラブルが発生。新成人の中には、晴れ着を着られなかったり、成人式に出られなかったりした人もいたという。

共同通信によると、この会社は本社を置く横浜市のほか、八王子市、福岡市や茨城県つくば市に店舗を構えていた。警視庁や神奈川県警には9日までに100件超の相談や通報が寄せられたという。

救済の輪が広がる

これを受けて八王子市では、急きょ成人式の会場に着付けスペースを設けて、着付けができるスタッフや美容師に協力を要請。

8人のボランティアが新成人への着物の着付けを行った、市内の複数の呉服店や美容院が新成人の受け入れを表明し、着付けやヘアメイクを行ったという。

老舗呉服店「何かできることがあれば」

そのうちの創業100年の老舗呉服店「荒井呉服店」は、「お困りのお嬢様、ご家族様へ」と、InstagramやFacebookに被害者に向けてのメッセージを掲載。5組までなら着付けを受け入れられると案内し、「品薄の状態ではございますが、何かお手伝いできることがあればご相談ください」と呼びかけた。

同店の専務取締役によると、当日の午前5時からお店を開けていたところ、5時半くらいにトラブルに巻き込まれた方が来店し相談を受けたという。最初は何があったのか知らなかったが、話を聞くうちに状況を把握し、他にも被害が発生していることを知ったという。

成人の日なので同店もすでに複数の予約が入っていたが、なんとか空いているスペースや時間を確保してSNSで呼びかけることにしたという。

神対応の称賛の声が相次ぐ

トラブルの被害者が何人来店したか把握はしていないが、店舗にはSNSを見た人からだけでなく、直接の相談や美容室などからたくさんの問い合わせがあり、足りない道具を買いに来た人もいたという。

今回の対応について「長年成人式の準備を取り扱っており、親御さんやお嬢さんの準備にかける気持ちは分かっていた。『何かできることがあれば』という思いで受入れを呼びかけた」と話す。

出典:「荒井呉服店」HP

出典:「荒井呉服店」HP

突然だったにも関わらず、被害者を受け入れた同店や他の店舗について、インターネット上には「素晴らしい判断」「神対応」「これぞ人情」「感動した」「八王子の誇り」と賞賛の声が寄せられている。

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Text by 長澤まき

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