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銚子駅の愛称が「絶対にあきらめない」に!銚子電鉄のネーミングライツを行った後に得た”大きな収益”

出典:銚子電鉄/Facebook

出典:銚子電鉄/Facebook

ネーミングライツについて銚子電鉄に取材した。

銚子電鉄に「絶対にあきらめない駅」誕生

千葉県・銚子電鉄の銚子駅の名前が1月1日から「絶対にあきらめない 銚子」駅になった。

同駅のネーミングライツパートナーになった株式会社BAN-ZIと株式会社REPROUDが、どんな困難にも負けずに絶対あきらめず挑戦していく2社の精神が、度重なる経営危機を何度も乗り越えてきた同電鉄のこれまでの生きざまに重なり、「これから先どんな苦しい場面でも、共に絶対にあきらめずに挑戦し続けていく」という誓いと希望を込めて同愛称をつけたという。

「ありがとう」や「髪毛黒生」も

同社は東日本大震災以来観光客や乗客が減り危機的な経営状態となったのを打開するために、2015年12月に「駅名愛称のネーミングライツ」を導入。

同社の駅には他にも、「ロズウェル」や「とっぱずれ」「髪毛黒生」「ありがとう」などの愛称がついている。

提供:銚子電鉄

提供:銚子電鉄

「ともに地域を盛り上げよう」と命名

ネーミングライツではPRのために社名や商品名を入れるケースが多いが、なぜ「絶対にあきらめない」「ありがとう」などメッセージ性のある愛称がつけられたのか。銚子電鉄の担当者に聞いた。

弊社のミッションのひとつに「この町に銚子電鉄があって良かった♪銚電ありがとう」と言ってもらえる鉄道会社を目指す」というものがあり、弊社のネーミングライツには従来の企業名のPRではなく、このようなミッションに共感をいただき、「共に地域を盛り上げよう」という企業様とのご契約が増えてきております。

そのような企業様は、自社のPRではなく、「ありがとう」や「絶対にあきらめない」といった銚子電鉄のブランディングを意識したネーミングや、「犬吠埼温泉」や「ロズウェル」など、地域の観光資源をPRしたネーミングにして頂いております。

これは、銚子電鉄への支援、並びに疲弊する地方都市への支援等を通じた社会貢献としての新しいネーミングライツの形であると思います。

提供:銚子電鉄

提供:銚子電鉄

利用者からも「勇気づけられる」という声

銚子駅の愛称が「絶対あきらめない」になったことについて、利用者はどう反応しているのか。

利用者の皆様は、はじめは駅名だと思わないのか、不思議そうな感じで看板を見ていらっしゃいます。その後、説明を読んで、納得されて、写真を撮っていかれます。

また、「いい名前だ」「勇気づけられる」といった感想が聞かれます。

メッセージ性のある愛称をつけてくれた企業に、同鉄道は心より感謝しているという。

これからも私たちは「この町に銚子電鉄があって良かった♪銚電ありがとう!」と言ってもらえる鉄道会社を目指し、どんな困難にも絶対にあきらめず、これからも挑戦し続けて参ります。

出典:「銚子電鉄」HP

出典:「銚子電鉄」HP

金額以上に大きな収益が

ネーミングライツを始めて、同社では全駅の愛称を販売することができ、鉄道事業売り上げの20%超を占める新しい収益事業の柱ができたとのこと。さらに、その金額以上に大きな収穫があったという。

それは、各ネーミングライツパートナー(以下NP)が単なる広告契約でなく、私たちの想像をはるかに超える銚子電鉄への支援です。

詳しく聞いた。

「犬吠駅」NPの沖縄ツーリスト:本業の旅行業で多くのお客様を銚子に送客。また、旅行業のスペシャリストを出向に近い形で派遣し、業務改善のアドバイスをしてくれている。

「君ヶ浜駅」NPのMIST solution:「銚スポ」という新聞を発行し、銚子の情報を発信。さらに、銚子市内に事業所を開設し人材を雇用。

「外川駅」NPの早稲田ハウス:本業のノウハウや技術力で、同社の当直室を「究極の寝室」というホテル以上の睡眠環境の空間に。また、外川駅にインスタ映えするモニュメントを寄贈。

「銚子駅」NPのBAN-ZIとREPROUD:外川駅に留置してある錆びついて朽ち果てた旧型車両を、本業の商品力と技術力で新車のように修復し、新たな観光資源を作ってくれた。

「観音駅」NPの金太郎ホーム:同社の車輌レトロ化プロジェクトを支援する目的で車両のネーミングライツを契約。

「仲ノ町駅」NPのカクタ:本業のパチンコ店でぬれ煎餅を景品として取り扱ってくれるようになった。

「本銚子」NPの京葉東和薬品:銚子電鉄を経済的に支援するために、銚子電鉄の保有施設のネーミングライツ契約。

「海鹿島」NPの藤工務所:保線でサポートしてくれている。

「笠上黒生駅」NPのメソケアプラス:たいへんユニークな愛称をつけて駅のブランディングに大変力を注いでくれている。

それ以外でも、各種イベントへの協賛や銚子電鉄のPRなど、様々な形で支援してくれているという。

持続可能な存続モデルに挑戦

同鉄道のミッションは、「この町に銚子電鉄があって良かった♪銚電ありがとう!」と言ってもらえる鉄道会社になること。そのためにこれからもますます地域に貢献してきたいと考えているという。

地域鉄道の使命は「地域貢献」です。そしてそれを応援してくださっているのが、まさにNPの皆様であり、こんなに心強いことはありません。

NP各社が銚子電鉄を支援してくださり、その力を借りて銚子電鉄は地域とお客様に貢献し、そして地域鉄道としてこれからも銚子観光の柱として存続を続け、そしてNPの皆様に恩返しをしていくという、まさに、「NP、地域とお客様、弊社の三方良しのWINWINWINの連鎖」というビジネスモデルを通じ、新しい地域鉄道の存在意義を創造していくことで、日本の地域鉄道の持続可能な存続モデルに挑戦していきたいと考えています。

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Text by 長澤まき

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