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定額働かせ放題?「裁量労働制」の拡大反対デモに1000人が参加

fotolia

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「裁量労働制」の拡大が物議を醸している。

新宿で「裁量労働制」拡大反対デモ

東京・新宿で25日、「裁量労働制」の拡大に反対する緊急デモが行われた。

主催した市民団体エキタスは裁量労働制について、「うまくいけば時間に縛られず、自分のペースで仕事をして早く帰宅できるようになるかもしれないが、それは現実的だろうか」と疑問視し、「業務量が減るわけではないので、企業に悪用される可能性がある」と指摘。

「定額働かせ放題やめろ」「働いた分の金くらい払え」「他人の時間をタダだと思うな」などと書かれたプラカードを手に、多くの人々がデモに参加。主催団体の公式SNSによると、1000人が参加したという。

「営業」などを対象に加える案

裁量労働制とは、労働時間を「みなし時間」で計算することを認める制度。

現在は、対象職種が専門的な職種の労働者「専門業務型」と、経営の中枢部門で企画・立案・調査・分析業務に携わる「企画業務型」の2種類に限定されている。

政府は労働者が効率的に働くことができる環境を整備するためとして、一部の営業職などを対象に追加する法改正を目指しているが、同制度をめぐる厚生労働省の不適切なデータ処理などが発覚し、批判の声が強まっている。

ネット上には「時期尚早」という声

この問題を巡って、ネット上にはさまざまなコメントが寄せられている。賛成や理解を示す声もあるが。

反対や慎重な意見も。

「長時間労働になるのでは」「まずは、サービス残業や低い有給取得率など、現在ある労働問題を解決する方が先」と指摘する声が複数あった。

対象拡大に42%が反対

実際、独立行政法人労働政策研究・研修機構が2014年に発表した「裁量労働制の労働時間に関する調査」によると、通常の労働時間制度よりも裁量労働制の方が1ヶ月の実労働時間が長くなっている。

日本経済新聞などの世論調査によると、裁量労働制の対象拡大に賛成する割合は30%で、反対は42%。75%が労働時間の実態調査を再調査する必要があると答えたという。

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Text by 長澤まき

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