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漫画などの海賊版サイトにブロッキングを検討…ネット上は「ナイス」「閲覧規制につながる」と賛否

fotolia

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政府が「海賊版サイトのブロッキング」などを検討していることが分かり、注目が集まっている。

海賊版サイトにブロッキングなど対策検討

菅官房長官が3月19日、会見でマンガやアニメなどの海賊版サイトに対して「サイトブロッキングを含めて、現在あらゆる方策の可能性を検討している」と話した。

首相官邸発表の記者会見の映像によると、記者からの「海賊版サイトによる作者側の損失は4000億円を超えるとも言われていること」や「警察による摘発には限界が来ているとも言われており、違法サイトへのブロッキングを実施している国もあるようだ」として、政府の早期対応への考え方を問う質問に、次のように回答した。

政府としてもマンガやアニメなどを違法コピーして掲載したインターネット上の海賊版サイトによる被害が昨今深刻化しているという認識を持っている。

こうした認識に基づいて政府としては、インターネット上の海賊版対策を強化するために、サイトブロッキングを含め、現在あらゆる方策の可能性を検討している。

マンガ・アニメなどはクールジャパンを代表する重要なコンテンツで、漫画家やクリエイターの手元に入るべき収益が奪われることは、コンテンツ産業の根幹を揺るがす事態となりかねないと考えているとして、「引き続き関係省庁連携のもと検討を行い、早急に対策を講じていきたい」と語った。

世界中で海賊版サイトによる被害が深刻

日本のマンガやアニメの海賊版被害は、世界中で深刻な問題となっている。

文化庁の2012年度調査によると、中国主要都市における日本コンテンツの被害額は年間約5600億円と推計。経産省の2013年調査では、米国におけるマンガ・アニメのオンライン海賊版の被害は約2兆円と推計されている。

一般社団法人コンテンツ海外流通促進機構の調査によると、日本の映画・アニメ・放送・音楽・マンガの2014年の海外における海賊版被害額は2888億円と、収入金額1234億円を上回っているという。

業界を横断して海賊版対策に力

こうした状況を受けて、2014年に出版社やアニメ関連企業15社が参加する「マンガ・アニメ海賊版対策協議会」が発足。

「海賊版の削除」や「正規版リンク集サイト『Manga-Anime here』のオープン」、日本の名作マンガ・アニメから選りすぐりの「ありがとう」を繋いだムービーコンテンツを公開するなどの普及啓発などに取り組んでいる。

しかし、海賊版サイトの取り締まりはイタチごっことなっており、先日にはマンガの海賊版サイトが有料版の提供を開始すると発表して非難の声が相次いだ。

ネット上には「劇薬」の意見も

違法サイトへのブロッキング等が検討されていることについて、ネット上にはさまざまなコメントが寄せられている。

理解を示す声もあるが。

「サイトブロッキングは劇薬」など、慎重な意見も。

ブロッキングの必要性に理解を示す意見の一方、閲覧規制が濫用されかねないといった慎重論など、さまざまな意見が投稿されている。内閣府の資料によると、2017年4月時点で、世界42カ国がサイトブロッキングを導入しているという。

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