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新卒に年俸1000万円出す企業も!大卒採用で「IT人材」争奪戦に

fotolia

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新卒採用で「IT人材」が争奪戦となっている。

2019年春の大卒採用、理系13.8%増

日本経済新聞は21日、2019年春入社の新卒採用計画調査の1次集計をまとめた。

それによると、主要企業の大卒採用は2018年春の実績見込みより9.3%増える見通し。文系は6.3%増、理系は13.8%増と理系の高水準が続き、9年連続で大卒採用計画が増えた。

製造業は9.1%増の見込みで、特に「IT人材」の争奪が激しくなっているという。

IT人材、2020年に29.3万人不足

産業界で続く大型のIT関連投資や、情報セキュリティ等へのニーズ増大により、IT人材の不足が深刻な問題になっている。

人材不足は今後さらに深刻化すると考えられており、2020年にはIT人材が29.3万人(うちAI人材は約4.7万人不足)する見込み。2030年には約59万人程度まで人材が不足すると推計されている。

また、IT人材の平均年齢は2030年まで上昇し続け、将来的にはIT関連産業全体で「高齢化」も進む見通しとなっている。

「年俸1000万円」など、高額な初任給

このような状況を受けて、好待遇で人材を募集する企業が増えている。

ヤフーは今月、就業経験のない30歳までの新卒・既卒のエンジニアスペシャリストコースの募集で、想定年収650万円以上を提示。

ディー・エヌ・エーは新卒採用で、機械学習や深層学習分野の研究開発で優れた実績を持った人を対象とした「AIスペシャリストコース」を年俸600万円~1000万円で募集している。

サイバーエージェントは今年4月以降の新卒エンジニアを対象に、これまで一律で定めていた初任給制度を撤廃し、個々人の能力別給与体系に変更。特定の技術領域に顕著な知見を持ちエキスパート認定された学生には、最低年俸720万円が支払われる。

ネット上には「まだ安い」という声も

IT人材の争奪戦を受けて、ネット上には「これが時代の流れなんだろうな」「今年は本当にやばい。初めてだよ、こんなに人足りないの実感するの」「IT人材の量と質が企業の業績を左右する時代が来る」「大事な局面」「採用は重要戦略」という声が寄せられている。

また、ヤフーなどが高額な初任給を提示していることについては、「凄い」という声がある一方で、「やっとまともな給与払うようになってきた」「グローバルスタンダードからすれば安い方」という意見もある。

IT人材の年収、日本はアメリカの半分以下

経産省によると、日本のIT人材は年収500万円前後が多いが、米国では1000万円~2000万円が多いそう。

IT人材に関する各国比較調査によると、IT人材の給与に対する満足度は、アメリカ89.2%、インド84.2%、タイ84.4%、中国78.8%なのに対し、日本は47.6%となっている。

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Text by 長澤まき

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