「平日の昼間営業」という銀行の常識が変わるようだ。
銀行店舗の「休日規定」を見直しへ
金融庁は5月9日、時代に対応した金融規制の見直し方針として「店舗の休日規定の見直し」などを発表した。
現在、当座預金業務を行っている銀行店舗の休日は法令で「土日祝日、12月31日~1月3日まで」と決められているが、顧客の利便性を著しく損なうことがなければ「承認を受けた日を休日」とすることを可能へ。
ある店舗を月曜・水曜・金曜営業、近くにある別の店舗を火曜・木曜営業にするなど、弾力的な運営を可能にする。
他にも、複数の銀行による共同店舗について「間仕切り等を設けなくてもよい」「別の銀行の業務を実施できる」といった運営基準等の明確化等も行う方針。関係法令等について、パブリックコメント手続きを行った上で改正を行うという。

出典:金融庁ウェブサイト
「フィンテック」時代に対応へ
近年、世界中でIoTやビッグデータ、AIなどの技術を使った革新的な金融サービス「Fin Tech(フィンテック)」を提供する動きが拡大。
ベンチャー企業の成長や非金融事業からの参入による金融の担い手の変化、超低金利や店舗・IT費用の収益圧迫などで、銀行は2025年までに収益の10~40%を喪失する恐れがあると試算されている。
また、既存事業の33%がフィンテックによって代替されるとも予測されている。
このような状況を受けて金融庁などは、フィンテック時代に対応した制度の点検・見直しに着手。関係者から寄せられた要望等を踏まえて、今回の見直しをまとめたという。
2016年には「営業時間」の規制が緩和
銀行の店舗運営に関する規制緩和はこれまでも行われており、2016年には「午前9時~午後3時」としていた営業時間の規制が緩和され、弾力的な設定が可能に。
これにより、地方銀行などの間で、日中にいったん窓口を閉め「昼休み」を取るといった動きが広がっている。

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ネット上には「土日や夜間営業を」という声
金融庁の発表を受けて、ネット上にはさまざまなコメントが寄せられている。「サービス後退だ」と戸惑う声もあるが。
ただでさえ土日休みの銀行が平日も休まれたら迷惑そして平日ぐらい働け(笑)
— の み (@ntkt___729) 2018年5月9日
平日に銀行休みとか罪すぎるでしょ。カレンダー通りでいいよ
— 県野inリンガ (@BladeSheath) 2018年5月9日
理解を示す声も。
むしろ銀行は平日休みにして土日開けるようにすれば人来るんじゃないですかね
— 日雇い引っ越す@STL10日中 (@probocchi) 2018年5月9日
銀行勤めの友人には申し訳ないけど、普通のサラリーマンなら平日のみかつ超早く閉まる銀行にはものすごく無理をしないと行けないから、本当いっそ平日休みにしていいと思う……
— まめだシロは執行されました (@mamedashiro) 2018年5月9日
銀行は平日休業でいいから休日営業してくれ
— NANASI (@_NANASI880) 2018年5月10日
銀行平日お休みになるの全然いいけど、19時までは営業してほしい。
— のん (@nononnoon) 2018年5月9日
銀行休業しても問題ないね。全部ネットで済む
— パーク皿再販したら教えて (@pinokonanora) 2018年5月9日
平日に働いている人が利用しやすいように、夜間や土日に営業してほしいという声が多く見られた。