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バス・トラックで“睡眠不足”は乗務禁止へ…ネット上には「ウェアラブル活用を」という声

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「睡眠不足の運転手」はバスやトラック、タクシーを運転できなくなる

バス等の運転手「睡眠不足」での乗務禁止へ

バス・タクシー・トラック事業で6月1日から、「睡眠不足」状態の運転手を乗務させることが禁止される。

旅客自動車運送事業運輸規則などを改正し、「睡眠不足の乗務員を乗務させてはならない」ことを明確化。また、点呼簿の記録時刻に「睡眠不足」の状況を追加する。

乗務前に「集中力」などを確認

事業主に対して、乗務員を乗務させてはならない事由等に「睡眠不足」を加え、乗務前などに行う点呼の確認事項に「睡眠不足で安全な運転をすることができないおそれの有無」を追加。点呼時の記録事項にも「睡眠不足の状況」を加える。

朝日新聞によると、運転手と対面などでやり取りし、集中力低下など安全に支障が出る状態にないか確認して記録するそう。具体的な睡眠時間の基準は定められていないが、睡眠不足のまま乗務を許可したと認定されれば、運行停止など行政処分の対象になるという。

また、運転手に対しても、順守すべき項目に「睡眠不足で安全な運転ができない恐れがあるときは、その旨を事業者に申し出ること」を追加する。

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「事故防止」と「働き方改革」を推進へ

睡眠不足の運転手を乗務させてはならないと明確化することで、「睡眠不足による事故防止」と「働き方改革」に繋げる狙いだ。

国土交通省が2017年に行ったアンケートによると、バス運転手の4分の1は睡眠時間が1日5時間未満。

また、全日本トラック協会によると、トラックドライバーの年間労働時間は全産業平均より約2割長く、常態化した長時間労働が睡眠不足や休養時間不足になり健康に悪影響を及ぼしているという。

睡眠不足に起因するとみられるバスやトラックの事故もたびたび発生しており、運転手の労働環境の改善が課題とされている。

ネット上には「ウェアラブルで管理を」という声

対策強化について、ネット上には「これは良いニュース」「いいね」「安全第一」「一般車もこれにしたら」と評価する声がよせられている。しかし一方で、こんな指摘も。

「人のチェックだけでは不十分なのでは」「人手不足なのに対応できるのか」と戸惑う声がよせられている。

「眠気検知器」を活用するバス会社も

運転手の健康管理と運行サポートに、IoTを活用しているバス会社がある。

高速バスなどを運行する「WILLER EXPRESS(ウィラーエクスプレス)」は2016年から、走行中の運転手の脳波を計測し、自分でも気づかない疲れや眠気の予兆を検知して本人に知らせる運転者用眠気検知機器「FEELythm(フィーリズム)」を導入。

導入後、事故による車両損傷額が74%低下するなどの効果が出たという。

同社は他にも、乗務員の宿泊棟を新設するなど、さまざまな角度から安心・安全なサービスの提供に取り組んでいる。

事業主の確認だけでなく、同社のような取り組みを検討しても良いかもしれない。

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