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【取材】那覇市役所がカッコいい!デザインコンセプトを聞く

那覇市役所本庁舎 出典元:Wikimedia Commons

那覇市役所本庁舎 出典元:Wikimedia Commons

沖縄県那覇市の市役所のデザインについて、市管財課に取材した。

那覇市役所のデザインが話題

「那覇市役所の本庁舎」がカッコいいと話題になっている。

神殿のような白い柱が並ぶ斬新でダイナミックな建物。さらに、壁面とバルコニーの至る所に植物が植えられている。

ネット上で「めちゃカッコいい」「素晴らしい建造物」「凄い迫力」「強そう」「生きてるみたい」「役所に見えない」「タンジョン感が半端ない」「好きな役所ベスト5位に入ることは間違いない」と絶賛されている。

那覇市役所本庁舎 出典元:Wikimedia Commons

那覇市役所本庁舎 出典元:Wikimedia Commons

コンセプトは「緑あふれる庁舎」

那覇市役所管財課によると、現在の本庁舎は2012年12月に完成。

1965(昭和40)年9月に建設された旧本庁舎が、老朽化はもとより、職員の増加や行政事務の多様化などで手狭になり、庁舎機能が分散。市民サービスの低下が課題になったことから建て替えたという。

新庁舎のデザインコンセプトを聞いた。

建物の外観は、自然光や自然風を取り込み、緑あふれる植物を可能な限り建物全体に施すことで、コミュニティ道路や隣接する学校施設の既存緑地に調和し、環境共生都市“なは”のランドマークとして位置づけられる「緑あふれる庁舎」をコンセプトといたしました。

提供:那覇市役所「隣接小学校側のコミュニティ道路」

隣接小学校側のコミュニティ道路 提供:那覇市役所

愛着を持ってもらえるよう工夫

植物を設置するにあたっては、新庁舎に愛着を持ってもらえるように工夫したという。

旧庁舎にあった植物を移植しました。

新庁舎の建設期間中、市民ボランティア「緑の里親」に預かっていただいたブーゲンビレアやアマミヅタを植えることで庁舎に愛着を持っていただくような取り組みを行いました。

他の都府県と異なる特徴的な美しい植物や芳香植物など「南国の魅力的な植物が数多く存在する亜熱帯沖縄」の特徴を生かし、これらの植物を積極的に使用。

景観のみならず「植物の魅力を享受できること」を目指した植物を植えるようにしたそうだ。

提供:那覇市役所「本庁舎1階ロビー」

提供:那覇市役所「本庁舎1階ロビー」

南国植物約90種類で環境にも貢献

具体的に、どのような植物を植えているのか。

建物の外壁を含め庁舎敷地内には、 ホウオウボク、フクギ、ハイビスカス、ブーゲンビリアなど南国特有の魅力ある植物を約90種類植えています。

庁舎の壁面には直射日光から遮るツル性植物を施すことで、庁舎内が暑くなりにくいようにし、省エネルギー化(光熱費の低減)を推進。

さらに、植物の植栽で温室効果ガスの削減と地域の景観にも配慮したという。

提供:那覇市役所「本庁舎の吹き抜け部分」

本庁舎の吹き抜け部分 提供:那覇市役所

市民や職員の癒しに

緑豊かな庁舎を保つために、朝夕に自動散水しているほか、委託業者により常に生育状況を確認して、本庁舎の生育環境に適していると考えられる植物を試験的に順次補植しているそうだ。

目にも優しい植物は市民そして職員の癒しとなり、ストレス軽減につながっているものと感じています。

実際に、多くの市民から「緑や花に取り囲まれて癒されるね」「涼しく感じられて素敵ですね」と好評だという。

中には「珍しいので株分けできませんか」といった相談を受けたりもします。

感動を伝えるため、わざわざ管財課まで足を運ぶ観光客もいたり、最近は地元紙の特集にも取り上げられたりするなど、一定の評価を得ております。

市民の安心・安全を支える庁舎を

こだわったのは外観だけではない。

本庁舎の議場は、那覇市の紋章と同じ「円形」を採用。見学のできる上階はガラス張りにして視覚的にも「開かれた議場」を目指したという。

提供:那覇市役所

提供:那覇市役所

震災時の安全性を確保するため、沖縄県内の行政本庁舎では初という免震構造を採用。電力も2系統からの受電できるようにしており、防災拠点としての機能も強化した。

提供:那覇市役所「免振層に設置された免振部材」

提供:那覇市役所「免振層に設置された免振部材」

本庁舎は、簡素で機能的であることを基本とし、人や環境に優しく、防災や市民協働の拠点としての役割を果たせるよう、「ひとにやさしい庁舎」「環境にやさしい庁舎」「市民に開かれた庁舎」「安心・安全な庁舎」の4つのコンセプトにより整備いたしました。

今後も市民の安心・安全な暮らしを支え、緑や花で癒しを与えられるような庁舎を目指したいと思います。

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Text by 長澤まき

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