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【取材】セラピーロボ「しっぽクッション」に大反響!リアルさ追究「つい撫でてしまう存在に」

出典:「ユカイ工学」PRESSKIT

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しっぽの付いたクッション型セラピーロボット「Qoobo」について、ユカイ工学株式会社(東京都新宿区)に取材した。

しっぽの付いた「クッション型セラピーロボ」

「ロボティクスで世の中をユカイにする」をテーマに、様々な製品を開発・販売するユカイ工学の、しっぽのついたクッション型セラピーロボット「Qoobo(クーボ)」が注目を集めている。

そっと撫でるとフワフワと、たくさん撫でるとブンブンと、時には気まぐれに、しっぽを振って応えてくれるロボット。

撫で方で変化するしっぽの反応を撫でる人が解釈して、疑似的な心のやり取りを生み出す。

色はハスキーグレイとフレンチブラウンの2種類。

2018年秋の発送を予定しており、現在予約を受け付けている。

ネット上で、「可愛い」「見ているだけで癒される」「これ、いいな」「撫でたい」「職場にひとつ置いておきたい」「欲しい」「飼いたい」と話題になっている。

しっぽ=様々な感情が現れるパーツ

同製品は、社内の女性デザイナーの「疲れて家に帰った時、癒しの存在が家にいてくれたら…」という思いをきっかけにプロジェクトがスタート。

犬や猫のように癒しを与えてくれるロボットを作ろうと、開発したという。

動物には「耳」や「肉球」など他にもさまざまなパーツがある中で、なぜ「しっぽ」に着目したのか。ユカイ工学の担当者に理由を聞いた。

しっぽは動物のさまざまな感情が現れるパーツだと思ったためです。

怒っていたり、嬉しかったり、怖がっていたりと、言葉を必要としなくても、「しっぽ」から彼らの感情を少しだけ読み取ることができるのではないかと考えたからです。

出典:「ユカイ工学」PRESSKIT

出典:「ユカイ工学」PRESSKIT

自由に想像する「余白」のあるデザイン

顔や手足、耳など、しっぽ以外のパーツを付けないシンプルな形にしたのにも狙いがあるという。

顔や耳など、動物の愛らしい箇所は多くあるのですが、どうしても個人の趣味や好みが反映されやすい箇所だと感じていました。

例えば、犬や猫のぬいぐるみを買う時に自分のペットに似たものを手に取る方が多いのもその一つで、人は無意識のうちに自分の理想のものを探して、選択しているのだと思います。

逆にいえば、理想と違うものには興味を持てず、感情移入をしにくいのではないでしょうか。

Qooboは特定の動物に寄せず、シンプルな形にすることによって使用する人が自由に想像する「余白」を残したデザインとしました。

出典:「ユカイ工学」PRESSKIT

出典:「ユカイ工学」PRESSKIT

「本物のしっぽ」を動きを再現

開発にあたっては、「Qooboがロボットであることを一瞬忘れてしまうようなものにしたい」と思い、しっぽの動きに徹底的にこだわった。

不思議な感覚になりながらもついつい撫でてしまう…そんな存在を作りたかったためです。

それに、Qooboにとって何かを表現できる場所はしっぽ以外にありませんから、自ずと開発陣の力も入って行きました。

出典:「ユカイ工学」PRESSKIT

出典:「ユカイ工学」PRESSKIT

開発メンバーの家で飼っているペットや、動物園にいるしっぽのある動物など、まずは思いつく限り実物を見たり触れたりしながら「可愛い動き」を研究したそう。

動物によって感情と動かし方は様々なので、最終的には「可愛さ」と「リアルさ」を基準として動きの開発を進めて行きました。

実際にお手元に届く頃には気まぐれに動いたりと、より動物らしい動きを実現できるように今も開発中です。

本物のしっぽを研究し、その動きを再現するプログラムを構築。できるだけ自然な動きが再現できるよう、各部位ごとに最適な素材を選び、しっぽの部分ごとに美しくなるように調整。

無数の試作を繰り返して、複雑な「しっぽの動き」を実現する機構を開発した。

また、大きさや重さ、手触りなどにもこだわり、外装に使っているエコファーなども、何度も試作を繰り返しながら、理想の色味や毛色に近づけていったという。

出典:「ユカイ工学」PRESSKIT

出典:「ユカイ工学」PRESSKIT

クラウドファンディングで247%を達成

Qooboは昨年の構想発表直後から、国内外で大反響を呼んでいる。

米国メディアパネル・イノベーションアワードで特別賞「Special Award Gadget Nation Award」を受賞し、動画は発表からわずか1週間で1000万回再生を突破。

今年2月には、日本最大のパーソナルギフトと生活雑貨の国際見本市「第85回東京インターナショナル・ギフト・ショー春2018」の新製品コンテストで、400点を超える新製品の中から大賞に選ばれた。

2017年10月に開始したクラウドファンディングは、わずか6日で目標金額を達成。受付終了時には、908名から目標額の247%(1236万156円)の支援が集まった。

驚き半分、嬉しさ半分です。

開発当初は製品化するとは思ってもいませんでしたし、「こういうのを求めてた!」といった声を聞くと、同じような思いを抱いていた人が思いのほか多いことに驚きました。

同時に「もっとこういう機能が欲しい」など、Qooboを進化させるためのアイディアもたくさんいただくことができました。

ここで終わってしまうものではなく、長く愛されるような存在に育てて行きたいです。

出典:「ユカイ工学」PRESSKIT

出典:「ユカイ工学」PRESSKIT

少しでも笑顔になってもらえたら

Q00bo(クーボ)という製品名は、フランス語で「しっぽ」を意味する「Queue(クー)」と「Robot(ロボット)」を結び付けた名称だそう。

毎日の生活に癒しを求める人や、ペットを飼いたくても飼えない人に使って欲しいと考えているという。

出典:「ユカイ工学」PRESSKIT

出典:「ユカイ工学」PRESSKIT

Qooboに込める思いを、こう語る。

動物を飼うことは一つの命の責任を負うのですから、とても大変なことです。

何かしらの理由でその一歩を踏み出せずにいる人も、Qooboをつかうことで少しでも笑顔になってもらえたらとても嬉しいです。

今はまだ「ロボット」と聞くと、少し敷居が高いイメージもありますが、「こんなロボットもあるんだ!」と、多くの人に知っていただけるよう、引き続き頑張って行ければと思っています。

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Text by 長澤まき

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