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うなぎを守る「持続可能な土用の丑の日」とは?提案する企業に聞く

提供:オイシックス・ラ・大地

提供:オイシックス・ラ・大地

「持続可能な土用の丑の日」提案について、オイシックス・ラ・大地株式会社の広報室に取材した。

宅配大手が「持続可能な丑の日」を提案

食品宅配サービスを手掛ける同社は「持続可能な土用の丑の日」を提案している。

運営する「Oisix(オイシックス)」ではこのほど、量が少ないうなぎをシェアしてより多くの人に食べてもらえる「うなぎ炊き込みご飯」と、うなぎのかば焼きのような見た目の「お豆腐のかば焼き」を発売した。

提供:オイシックス・ラ・大地「電子レンジ簡単!お豆腐蒲焼き」

電子レンジ簡単!お豆腐蒲焼き 提供:オイシックス・ラ・大地

別ブランドの「大地を守る会」では、うなぎをより大切に味わって食べてもらうため、うなぎに合うお米を厳選して提案。

10月に経営統合予定のブランド「らでぃっしゅぼーや」は、うなぎのかば焼きの代替えの「さんまのかば焼き」を販売している。

3ブランドが連携して「持続可能な丑の日」を提案している。

日本伝統の「うなぎ食文化を残す」ため

なぜ「持続可能な土用の丑の日」を提案しているのか。

広報担当者によると、養殖用の稚魚であるシラスウナギが記録的な不漁といわれる中、社内で春頃から議論を始めたという。

当社の企業理念「これからの食卓、これからの畑」の実現のため、今年は売り方や食べ方を見直し、日本伝統のうなぎ食文化を残すため「持続可能な土用の丑の日」を提案することにいたしました。

少ない量をより多くの人々に

Oisixの新商品「うなぎ炊き込みご飯」のうなぎの量は、2017年に同社で販売した「うなぎのかば焼き」1人前の約5分の1だが、炊き込み用のタレやの工夫により満足度がアップ。

炊き込みダレは、うなぎの風味を引き出すようカツオと昆布を厳選し、和の出汁ベースに仕上げた。

かけダレは、炊飯器でご飯が炊けたら全体にかけて混ぜ、もう一度スイッチを入れると底におこげが出来て、香ばしさが増すという。

提供:オイシックス・ラ・大地「化学調味料不使用 鰻炊き込みごはん」

化学調味料不使用 鰻炊き込みごはん 提供:オイシックス・ラ・大地

Oisixのお客様は、小さなお子さまがいらっしゃるご家庭がメインです。

土用の丑の日にご家庭で手軽に夏の風物詩を楽しめる食卓イメージと、少ないうなぎをより多くのお客様にお届けするにはどうすればいいかという議論の中で、うなぎを炊き込むというアイディアが生まれました。

取り分けて召し上がるような小さなお子さまにも、うなぎのおいしさを五感でしっかり感じていただける商品に仕上がっているのではないかなと思います。

同商品の販売は好調に推移しているそう。同時に発売した「お豆腐のかば焼き」は早々に用意した数量が売り切れたそうだ。

予約受注が中心、売り方も見直し

売り方の見直しとしては、「昨年以上にうなぎを仕入れない」「賞味期限の長い冷凍食品のみを扱う」「予約受注を中心に、お客様が必要とする分のみを大切に販売」とする。

うなぎ資源の保護・回復を目的に、購入代金のうち1点あたり25~50円を積み立てる「ささエールうな基金」を3ブランドで実施する。

徹底した取り組みの背景には、企業理念に加え、今年6月に実施した「うなぎの消費と食文化に関する意識調査」の結果もあるそうだ。

ニホンウナギが絶滅危惧種ということに対し、食べ方を変えようと思う方は8割以上いらっしゃることが弊社の調査で分かりました。

そういったお客さまの考えにもあわせた提案をしたいと考えています。

同社は、企業理念である「これからの食卓、これからの畑」の実現のため、これからも資料資源の保護・回復にも取り組んでいくとしている。

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Text by 長澤まき

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