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【取材】手紙付きのヘッドライトがAmazonのカテゴリーでベストセラー1位になった富山のメーカー、商品開発に込める思いを聞く

提供:トモスメイカー

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富山県八尾町の「トモスメイカー合同会社」代表社員の松田大輔さんに取材した。

商品に添えられた「手紙」が話題

ネット上に先日、Amazonでヘッドライトを購入したという人から、涙ぐましい手紙が添えられていたというツイートが投稿された。

手紙には商品購入のお礼とともに、「海外の工場と直接やり取りして、開発に6か月以上かかった大切な商品」「ダブル検品して、何週間もかけて船で日本に送ってもらった」「家族4名でやっている元々、小さな富山のメーカーですが、いつも開発品はじぶんたちの子供のように時間をかけてじっくりと他社に負けないよう開発しているつもりです」など、商品への思いが綴られている。

また、「説明書には保証3か月なんて書いておりますが、商品を買ってくださったのですから半永久的にサポートするつもりですので、何かありましたら、遠慮なくご連絡ください」というメッセージも書かれている。

提供:トモスメイカー

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同手紙はネット上で「良い手紙」「泣ける」「こういう商品作り好きです」「メーカーさんの誠意がひしひしと伝わる」「応援したくなる」「ぜひ買いたい」「頑張ってほしい」など話題に。

同商品は現在Amazonのアウトドア用ヘッドライトカテゴリでベストセラー1位になっている。

富山県の小さな会社「トモスメイカー」

同商品を販売しているのは、富山県八尾町の「トモスメイカー」。

主に輸出入業を手掛けており、海外(中国やベトナムの工場や、アメリカやユーロ圏など)で工場と話し合って商品を開発したり、販売元に交渉して取寄せたりしながら、商品開発や輸入販売をしているという。

今回話題になったベッドライトや自転車のテールライトなど、主に「ライト」関係の取り扱いが多く、他には「自動車のアクセサリー」や「工具」なども扱っているそうだ。

元々は代表の松田大輔さんが個人事業で1人で活動していたが、今は法人化して家族で活動しているという。

「明るさ重視、短時間使用。コスパ最高」がモットー

話題になっているヘッドライトは「Tomo Light」という商品。

特徴は『明るさ重視、短時間使用。コスパ最高』というモットーで開発しました。

提供:トモスメイカー

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元々は夜釣りをされる方から「明るさ重視のライトが欲しい」との要望があり、開発したという。

明るさを重視したため、ライトの持続性は他の商品より落ちましたが、明るさ重視のライトが欲しいという方には喜んでいただけているようです。

提供:トモスメイカー

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お客様に喜んでもらえるように

手紙からは商品への強い思いが伝わってくる。商品開発におけるこだわりを聞いた。

どんな安い商品でも1つの商品を開発するのは2~3ヵ月はかかりますし、このヘッドライトは昨年10月から取り組んでいたので、開発まで半年以上かかりました。

そうなると思い入れは強くなりますし、ちょっとくらい大変でも、お客様が喜ばれるよう販売していきたかったんです。

提供:トモスメイカー

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手紙のキッカケは自身の経験

商品に添えている丁寧な手紙を作成したキッカケは、昔ネットショップで商品を買ったときに、その店主から手紙をもらったことだという。

「お買い上げありがとうございます。」というような些細な内容だったと思いますけど、もう内容もほとんど覚えていないですが、「手紙をもらった」という事実だけは残っていました。

言うならば、それがきっかけかもしれません。

商品で感動させるだけじゃなくて、他のものでも一歩先に進めて、お客様を感動させる。

「本当はひっそり売るつもりだった」

ネット上で話題になったことで、大きな反響があったそう。

小さいメーカーですから、本当はひっそり売るつもりだったのですから、通常の在庫は2か月分しか用意していないのです。

ただ非常に反響が出たことで在庫は一夜で全部なくなって、今も入荷待ちです。

仲間内からは「今まで誠意を込めてやった成果だよ。」とあちらこちらから言われたそうだが、「お客様に商品を随時お届けできないのはメーカーとしての恥だと思っているので、生産体制を整えて、早めに通常稼働したいですね」と話す。

ただ、ツイートしてくれた方々にはとても感謝しており、お礼のメッセージもたくさん届いて、うれしい限りだという。

一番うれしかったのが「私もTomo Lightさんの商品買いました。とてもいいですよね!」というような前々から買っていただいていた方のコメントが非常に多くて、「みんな喜んでくれているのか、よかったな。」と強く思えたことです。

提供:トモスメイカー

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「一緒に感動し、喜び、幸せになり、笑ってもらう」

同社のブランドTomo Lightは「お客様と『友達』になって、お客様と『共』に歩んでいけるようなライト製品」というのが、元々の意味合いだとか。手紙に込める思いを、こう語る。

一緒に感動して、一緒に喜んでもらって、一緒に幸せになってもらって、一緒に笑っていただけるような、 そういう心構えでいたいので、手紙を商品につけて、私たちの心構えを少しでも伝えたいという気持ちも強いです。

手紙は単なるサービスだけじゃなくて、弊社の本気具合や想い、そういうのも込めて、今のようなサービスにしている形です。

そのおかげかはわからないが、大阪の地震の時や西日本の大雨のときなどに、震災にあわれたお客様方から「手紙、勇気づけられました!」「すごくうれしいです!」というようなコメントがもらえたという。

「反対に勇気づけられたのはこちらです。」と内心いつも思っていたり、商品もそうですが、手紙も合わせることで、より人を勇気づけられると気づいてから、ますますやめられなくなってしまった形ですね(笑)

これからもこのような形で、たくさん商品を売りつつ、多くのお客様に喜んでもらえるよう努力するつもりです。

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Text by 長澤まき

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