シェア

文科省「置き勉」容認へと報道…重過ぎるランドセル問題視、ネット上は「いっそ電子化」「いたずらが心配」の声も

イメージ写真:fotolia

イメージ写真:fotolia

文部科学省が近く「置き勉」を認めるよう全国に通知すると報じられ、注目が集まっている。

「文科省、全国に通知へ」と報道

NHKは9月3日、文科省が近いうちに全国の教育委員会に対して、宿題で使わない教科書などを教室に置いて帰る、いわゆる「置き勉」を認めるように通知する方針だと報じた。

家庭学習で使わない教科書やリコーダー、書道の道具などを、施錠できる教室の机やロッカーに置いて帰ることを認めるよう求めるという。

fotolia

イメージ写真:fotolia

教科書の重さは約40年前より1キロ増

現在「置き勉」について公的なルールはなく、教材を持ち帰るかは各学校の判断とされており、禁止している学校も多い。

しかし、近年は教科書が重くなったことなどを受けて、子供の登下校時の荷物の重さについて対策を求める声があがっていた。

今年6月に国会に提出された「教科書の重量化問題に関する質問意見書」によると、学習指導要領の改定に伴う学習内容の増加に伴って、小中学校の教科書のページ数が増えて重くなっているそう。

小学3年生の国語・算数・理科・社会の教科書の重さは、約40年前に使われていたものは計約990グラムだったのが、現行版では計約2150グラムにもなるという。

ランドセルは平均約7.7キロ

質問意見書によると、大正大学の白土健教授の調査では、小学1~3年生の児童20人のランドセルの重さを量ったところ、平均は約7.7キロ。最も軽くても5.7キロで、最も重いのは9.7キロだったという。

最も重い9.7キロのランドセルを背負っていたのは小学1年生の女児で、同学年の女子の平均体重が20.8キロということから考えると、体重の約半分の重さを背負っていることになる。

腰痛の原因や事故の危険性も指摘

質問意見書によると、腰痛に悩む児童が増えており、専門家はその原因として「教科書の重量化」を指摘しているという。

児童が背負う荷物の重さは海外でも問題になっており、米カイロプラティック協会は「体重の10%以下」を推奨しているという。

荷物が重いことで「体力を消耗」しやすくなることや、荷物で両手がふさがれば通学時の「事故の危険性」も高まると指摘されている。

このような状況を受けて、「置き勉」容認について政府が統一的な指針を策定・支援すべきという声があがっていた。

ネット上には「盗難・イジメが心配」という声も

「置き勉」容認について、ネット上にはさまざまな意見が寄せられている。

賛成する声や「いっそ教科書を貸し出し制か電子化すればいいのでは?」という声があった。

一方で、盗難やいたずらなどを心配する声も。

西日本新聞によると、複数の教員に「置き勉禁止」の理由を尋ねたところ、主な理由は「自宅学習をしない」と「学校に置いたままだと、別の生徒が勝手に使ったり、いたずらしたりする可能性がある」の2つだったという。

Posted: |Updated:

Text by 長澤まき

Ranking

All Categorys Ranking総合ランキング