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インスタ映えを狙ったはずが…ある温泉宿の投稿写真が“ホラーゲームっぽい”と話題に!代表「完全な計算違い」

旅館つるや隠宅/Twitter

旅館つるや隠宅/Twitter

Twitter上で「ホラーゲームみたい」と話題の写真について、大分県湯布院町・湯平(ゆのひら)温泉の「旅館つるや隠宅」に取材した。

宿の投稿写真に「ホラーゲームみたい」の声

旅館つるや隠宅(@turuyaintaku)が先日、Twitterに投稿した写真への反響に関するツイートを投稿した。

同旅館のある湯平温泉は石畳と提灯がノスタルジックな雰囲気を醸し出す温泉地で、観光客がSNSに写真を投稿すれば「幻想的で素敵!」「ジブリの世界みたい!」という感想がつくという。

しかし、同旅館が「旅に出てみませんか?素敵な風景や楽しみがあなたを待っているかもしれません」というコメントと共に温泉地の路地写真を投稿したところ、「ホラーゲームみたいで怖い」「一度入ったら戻って来れない系の異世界感」みたいな感想しか貰えなかったそうだ。

インスタ映えを狙って撮影した

Twitterを担当している同旅館の代表に詳しい話を聞いた。

—–撮影時の状況を教えてください。

普段からいつか宣伝等に使用できるようにと、いろいろ撮影しているのですが、この日は雨上がりという事もあり、提灯の灯りで濡れた石畳が輝く写真を撮影しました。

—–異世界感を狙って撮った…というわけではないのですか?

そういったつもりはございませんでした。

普段から宿泊のお客様が、恋人やご家族が浴衣姿で夜の石畳を歩く様子等を撮影されています。それが幻想的で美しい写真なので、当館も「これは絶対にインスタ映えして多くの方へのアピールに繋がるに違いない」と真似をして撮影しました。

旅館つるや隠宅/Twitter

旅館つるや隠宅/Twitter

旅館代表「完全な計算違い」

同館のTwitterには他にも「異世界感がにじみ出る写真」が投稿されている。

旅館つるや隠宅/Twitter

旅館つるや隠宅/Twitter

—–誰が撮影しているのですか?

これらはすべて当館Twitterアカウント管理者(代表)が撮影しています。

—–写真がネット上で「ホラーゲーム感」と話題になっていることについて、感想をお願いします。

インスタ映えみたいな感じを狙っていたので完全な計算違いでしたが、当館のTwitterアカウントが普段から旅館らしくないことも原因だと思いますので、この反応には納得です。

実際、ずっとバーチャルYouTuberのことをツイートしていた旅館アカウントが、突然「このような綺麗な風景を発見しに、旅行をしましょう」みたいな一文と共に何だか真っ赤な写真を投稿した、それ自体がフォロワーさんにはもうホラーに映ったのだと思います。

真の公式アカウントは「電脳女将・千鶴」

実は、同館には今回話題になったTwitterアカウントの他に「電脳女将・千鶴」が情報発信するTwitterアカウントが存在しており、そっちが公式なのだという。

—–どのように使い分けているのですか?

電脳女将アカウントがいるおかげで、旅館アカウントが宣伝をしなくてよいので助かっています。

もう少し真面目に説明いたしますと、これは当館のフォロワー様だけに該当するのかもしれませんが、Twitterユーザー様には企業公式アカウントに、企業情報だけではなくゆるさや気さくさのような公式らしくないものも求めている方々と、公式のお遊びは一切不要で企業情報のみを求めている方々がいらっしゃいます。

これを一つのアカウントで両立すると、特に後者の方には不快感だけを残してしまうというのを感じておりました。

そこで電脳女将の誕生をきっかけに、「旅館らしくない旅館アカウント」と「主に旅館らしい情報を発信する柔らかいイメージのキャラクターのアカウント」とで発信内容をある程度分けることにしております。

▼宿泊・観光情報を発信する公式アカウント「電脳女将・千鶴」(@Tsuruya_Chizuru)

—–旅館らしくない旅館アカウントはどのような基準で運用?

一応細かいルールは自分なりに多く決めておりますが、大まかな基準としては本当に最低限超えてはいけないラインを考えつつ、ユーザー様と一緒に楽しめるような運用をしたいと思っておりますそのような形なので失敗も多いですが)。

ゲームアプリとコラボも!攻める理由は?

同旅館は、全室5部屋の家族経営の小さな宿だが、宿泊に関する質問に人口知能が答える「トリップAIコンシェルジュ」の導入や「ゲームアプリとのコラボ」など、攻めの姿勢で斬新な取り組みを続々と行っている。

—–斬新な取り組みに挑む理由は?

山間の小さな旅館だからこそ攻めざるを得ないといいますか。

もともとご年配のお客様が中心でしたが、時代が変わり、もっと層の異なるお客様を取り込む必要が出てきました。

SNSも、そのために始めたという。

しかし、普通に情報発信をしても埋もれてしまい、同館自身も業務的になり過ぎると面白くなくなって更新が長続きしないだろうと思案。

それならいっそ、とSNSの意義(人と人との交流促進)に則ってユーザーから親しみやすく感じてもらえるような方針にしたそうだ。

提供:旅館つるや隠宅

提供:旅館つるや隠宅

さらに管理者の趣味もさらけ出し、自分が一番楽しんでいく方向にした結果、現在のような方向性になったそうだ。

そういったことをしていくうちに旅館アカウントにしては珍しいスタイルという事で、ありがたいことに他企業さんに声をおかけいただき、コラボなどが実現しております。

山間の小さな旅館が、SNSでの些細なやり取りから始まり、様々な方とのご縁に巡り会え、実際に企画まで実施する事ができる、凄い時代になっていると思います。本当に感謝するばかりです。

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Text by 長澤まき

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