ついに福井県内の駅に自動改札機が導入された。
福井県内の駅に自動改札機が導入
JR西日本管内の2府16県で唯一、自動改札機が導入されていなかった福井県で今月、ついに自動改札機の使用が始まった。
JR敦賀駅とJR福井駅で、紙の切符と磁器定期券に限って「基本型自動改札機」の使用を8日(土)にスタート。15日(土)からはICカード乗車券やJR西日本のICカード乗車券「ICOCA」の定期券も利用できるようになる。
敦賀駅と福井駅を除く同県内のJR北陸本線17駅(新疋田駅~牛ノ谷駅)でも、15日(土)の始発列車からIC専用型自動改札機が使えるようになる。

イメージ写真/fotolia
ICOCAエリアが石川~近畿まで繋がる
これにより、北陸地方と近畿地方が「ICOCA」でつながることになる。
現在、ICOCAは福井県内では使えないため、「近畿圏エリア」や「石川・富山エリア」など、それぞれのエリア内で完結する乗車に限ってしか使えなかった。
福井県内の北陸本線でICOCAサービスが始まれば、JR西日本の各エリアがつながり、営業キロ200キロ以内なら、石川県(金沢以西)、福井県のICOCAエリアから近畿圏のICOCAエリアまで1枚のICOCAで利用できるようになる。
ネット上に「都会の仲間入り」という声
自動改札機の導入を受けて、ネット上には喜ぶ声が寄せられている。
遂に福井に自動改札ができたのか
平成最後に遂に文明開化の波がきた— 5-7 (@5_7p90) 2018年9月8日
福井駅にもとうとう自動改札機が導入されて都会の仲間入りをしたなと感じました
— はやっしー (@FELTer_7) 2018年9月9日
ついに自動改札機導入
導入されたとはいえ、ICカード持ってる福井県民は僅かだろうけど…
これで国体の時も他県民から馬鹿にされないはず
— Sayaka。 (@lip4hy65xmogh1) 2018年9月8日
福井県についに自動改札が出来たっぽくて嬉し泣き
— たこ110 (@takotako_ac) 2018年9月9日
一方で、こんな声も。
てか福井駅いつの間にか自動改札になってて悲しくなった
人がいる改札の方が好きだ
— Stylish deko (@Stylish_deko) 2018年9月9日
えなにもしかして明日の福井駅ってもう自動改札なかんじなん?????むりむり福井にそんな機械的なものあるの慣れない、駅員さんに切符手渡しが1番なのに
— しっぽん (@backnumber_0929) 2018年9月9日
福井駅がやっと自動改札になった←遅
老人困惑してた
— Y O K O . (@_____19931103xx) 2018年9月9日
福井駅ちいせぇし改札すくねぇのに自動改札にする必要ある?もしかして考えてなかった?完全に朝の通勤通学の時間帯ひと多くて自動改札の意味無いよ
— ずらまる oSA.kids (@Zura_oSAkids) 2018年9月9日
「使い方が分からない」「駅員さんとの触れ合いが無くなって寂しい」と戸惑う声もあった。
各地に自動改札機、ICカードが広がる
自動改札機は、1967(昭和42)年に大阪府吹田市の阪急北千里駅に初めて設置。平成に入ってから、急速に全国へ普及した。
JR東日本は1990年4月に首都圏に新型の「在来線自動改札システム」を導入した。
2001年には首都圏の在来線でICカード(Suica)サービスをスタートし、2002年には仙台エリアに、2004年には地方拠点駅と新潟エリアの在来線に「自動改札」を導入。2017年3月31日時点で、JR東日本の在来線524駅に自動改札機が導入されている。
JR西日本は2003年にICカード乗車券「ICOCA」のサービスをスタート。累計発行部数は1700万枚を超え、2017年4月には石川・富山エリアに同サービスを導入した。
一度も設置がないのは徳島県のみに
福井新聞によると、同県は9月29日からの「第73回国民体育大会(国体)」と10月13日からの「第18回全国障害者スポーツ大会」が同県で開催されるのを受けて、JR西日本に自動改札機の導入を求めていたという。
NHKによると、JRの駅に自動改札機が導入されていない都道府県は、JRの路線がない沖縄県を除くと、愛媛県と徳島県の2県のみになるそう。
IRORIOの調べでは、沖縄県内では沖縄都市モノレールに自動改札機がある。愛媛県では、かつて伊予鉄・松山市駅に自動改札機が設置されていたが、交通系ICカードの普及に伴い2014年に撤去されたという。
すなわち、今回の福井県内への設置により、これまで一度も自動改札機が設置されたことがない空白県は、徳島県のみとなった。