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名画に“描かれなかった風景”をVRで再現!全く新しい絵画鑑賞が可能に

出典:「日本経済新聞」Press Release

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「画家が見ていた世界を体験できるVR装置」が開発された。

作品を「描かれなかった風景」と同時に鑑賞

日本経済新聞とカヤックは共同で、作品を描く上で画家が見ていた世界を仮想現実(VR)で再現する技術「Art Immersion Technology(AIT)」を開発した。

人工知能(AI)を使って風景を画家のタッチで再構成して、展示室全体に投影。画家の視点から「描かれなかった風景」と作品を同時に見ることができる。

出典:「日本経済新聞社」Press Release

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「ピエール・ボナール展」で展示・公開へ

9月26日(水)から東京・六本木の国立新美術館で開催される「オルセー美術館特別企画 ピエール・ボナール展」で展示・公開へ。

作品の中から6点を厳選し、ボナールが見ていた風景を再現した映像をプロジェクションマッピングで360度映し出す。

画家の思考を追体験

AITは、日経の最先端技術の開発組織「日経イノベーション・ラボ」とカヤックが共同で開発した新しい絵画体験。画家の思考を追体験する、新たな絵画展示のためのテクノロジーだという。

画家が絵を描くために立っていた場所にあったはずの「キャンパスの中で書かれきれなかった風景」を鑑賞することで、「作者の視界へと没入している状態」となり、観客はなぜその風景の中から、画家がその場所を切り取ったのかを体感することができる。

▼プロジェクト初期のコンセプトスケッチ

出典:「日本経済新聞」Press Release

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実際の風景映像を「絵画映像」に変換

今回のAIT開発にあたって日経イノベーション・ラボは、国立新美術館の許可を得て、フランスにおける画家ピエール・ボナールの足跡を調査。

ピエール・ボナールが実際に暮らした北フランスの家や南フランスのアトリエ、散歩した道、ニースの岬などを訪れ、絵が描かれた場所を明らかにして360度撮影を実施。

カヤックの協力を得て、描かれなかった風景の実写映像をボナールのタッチで描いた絵画の映像に変換したという。

出典:「日本経済新聞」Press Release

出典:「日本経済新聞」Press Release

同技術を用いて今後、3Dスキャナや3Dプリンタなどを用いての「絵画の中にあるものの再現」やスマホとの連動などを検討へ。

また、新たな展示手法として美術展をはじめとした様々な展示会での利用を想定しているという。

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Text by 長澤まき

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