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髪型で内定取り消し?就活生の本音を映したパンテーンの広告が話題、その狙いとは

出典:「P&G」Press Release

出典:「P&G」Press Release

ヘアケアブランド「パンテーン」が、就職活動に取り組む学生の実態に目を向けた広告キャンペーンを展開している。

パンテーンの広告がSNS上で話題に

P&Gのヘアケアブランド「パンテーン」の広告が話題になっている。

広告には、黒いリクルートスーツに黒いひっつめ髪の就職活動中の女性の姿とともに、こんなメッセージが。

自由な髪型で内定式に出席したら、内定取り消しになりますか?

よく見ると、就活生の本音のテキストをありのまま掲載したモザイクアートになっている。

出典:「P&G」Press Release

出典:「P&G」Press Release

SNS上では「素晴らしい広告」「カッコいい」「共感しました」「学生側からではなかなか言えないこと」「攻めてる」「人事部の皆様に見てもらいたい」など、多くの反響が寄せられている。

就活経験者の81%「自分を偽ったことがある」

この広告は、同ブランドが展開する就活生の実態に目を向けた「1000人の就職活動のホンネ」から生まれた広告キャンペーンだ。

日本における就職活動は画一的で、無個性や没個性などと表現されることも少なくない。

身だしなみにおいても同様で、面接時に服装や髪型は自由だと告知されていても、評価に影響することを懸念して、黒髪・リクルートスーツで行く学生が多く存在する。

このような社会的背景を踏まえて、同社が全国の就職活動を経験した男女1000人に調査したところ、就職活動生の81%が「企業にあわせて自分を偽ったことがある」と答えたという。

出典:「P&G」Press Release

出典:「P&G」Press Release

「就活をもっと自由に」とキャンペーンを展開

この調査結果を受け、現代の就活生がありのままの姿で自分らしく就職活動できることを「#就活をもっと自由に」というハッシュタグに思いを込め、キャンペーンを実施することにしたという。

9月25日~30日まで、新聞広告や東京の渋谷駅(JR山手線、東急東横線)、東京メトロ線内に「就職活動生のホンネで作られたモザイクアート広告」を掲出。

広告に使用している「ホンネ」は、1334人のうち2013年以降に新卒採用活動に参加した女性1044人の意見を選定したそうだ。

その後に公開する動画を通じて、日本の就職活動について考えるきっかけを提供していくという。

広告は9メッセージ13パターン

渋谷駅と東京メトロ線内に展開する広告は、9メッセージ13パターン。他にも、次のようなメッセージの広告を展開している。

「内定式には黒髪に染め直して出席するべきでしょうか?」

「内定式には自由な髪型で、と書いてありますが、どれくらい自由ですか?」

「内定式にも眉と耳を出した髪型で行くべきですか?」

「内定式でも茶髪は悪印象を与えるものでしょうか?」

「内定式には就活ヘアで出席する方が無難ですか?」

「ひっつめ髪をほどいた就職活動が、この国の当たり前になりますように。」等

今よりも自由にありのままの姿で

パンテーンは同キャンペーンの発表資料で、「日本では、近年少しずつ改善してきているとはいえ、無意識のうちに『女性はこうあるべき』という固定概念にとらわれる傾向にまだまだあると感じている」と指摘。

「就職活動においても同様の現状があることを感じていました」として、こうコメントしている。

本キャンペーンは、ブランドのフィロソフィーのもと、実際の就職活動生の声に耳を傾け、伝えていくことで、まずはより多くの人が今よりも自由にありのままの姿で自信を持って活躍していくことを後押しできたら、という思いから発足しました。

パンテーンとしては、髪や服装などの身だしなみなども含め、本キャンペーンを通じて、学生・企業ともに、ありのままの姿で自信を持ってチャレンジできるような社会作りのきっかけを、できるところから始めていきたいと思っています。

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Text by 長澤まき

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