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トライアルが「無人レジ」のスマートストアを全国展開へ。AIカメラで在庫管理、決済も簡略化

イメージ画像 fotolia

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「無人レジ」など、AI、ITの技術を活用したスマートストアの導入が進められている。

無人レジの「スマートストア」を60店開業へ

ディスカウントストア「トライアル」などを全国に展開する福岡市東区の「トライアルカンパニー」が、IT・AI技術を活かした「スマートストア」の展開に乗り出している。

日本経済新聞は10月9日、同社がレジを無人化し、カメラで在庫を自動管理する「スマートストア」を2019年度に福岡県と佐賀県で60店開業し、2022年度には全国展開すると報じた。

同店舗では従業員を従来の半分程度に減らしても運営できる見通しで、自社展開だけでなく、運営システムを他の小売店に外販することも狙っているという。

IT企業のノウハウを生かした「スーパー」を展開

トライアルカンパニーは1980年代にソフトウェア開発の事業会社として設立。

「流通情報革命」をスローガンに、テクノロジーでの流通変革を目指しており、IT企業としてのノウハウを流通業に生かしたスーパーマーケットの展開を行っている。

今年2月には、パナソニックなどと協力してスマートレジカートやスマートカメラを本格的に導入したスーパーマーケット「アイランドシティ店」を福岡市東区にオープンした。

発表によると、同店は店内に「スマートカメラ」を計700台設置。

その分析結果をもとに、商品の見つけやすさや品ぞろえを改善し、商品棚の欠品を防止。利用者のプライバシーを守りながら売り場設計・管理を遠隔で行い、利用者の嗜好に合わせた品揃えを提供できるようにしている。

人の動きも観察し、プライバシーを守りながら消費行動を分析するという。

出典:「トライアルカンパニー」Press Release

出典:「トライアルカンパニー」Press Release

出典:「トライアルカンパニー」Press Release

出典:「トライアルカンパニー」Press Release

タブレット決済機能付きの「スマートレジカート」

タブレット決済機能付きのレジカートを導入している。

カートそのものにセルフレジ機能を搭載しており、専用のプリペイドカードでログインすると、通常のレジに並ぶことなく、ボタン1つで会計を済ませることができる。

カートに取り付けられたタブレットの画面上には、売り場でスキャンされた商品情報に基づいたレコメンドが表示。買い忘れ防止や潜在ニーズの発見などにつなげる。

出典:「トライアルカンパニー」Press Release

出典:「トライアルカンパニー」Press Release

8月には佐賀県鹿島市の店舗を、スマートレジカートとお買い得情報などを表示する「サイネージ」76台を導入した「スマートストア2号店」としてリニューアルオープンした。

世界で「スマート店舗」が広がり

近年、小売店のレジなどを無人化する動きが国内外で広がりを見せている。

Amazonはレジのない小売店「Amazon GO(アマゾンゴー)」を現在、米シアトルとシカゴに5店舗展開。日経新聞によると、2021年までに3000店にする計画だという。中国でもアリババグループのスマホ決済と連動したスーパー「盒馬鮮生」が急拡大しているそうだ。

AIを基盤とした小売店向けレジ無人化システムの開発を手掛ける米新興企業「Standard Cognition(スタンダード・コグニション)」は今年6月に東京オフィスを設立。時事通信によると、日本企業と組んで2019年初めに試験店舗をオープンする方針だという。

JR東日本は10月17日から、AI無人決済システム「スーパーワンダーレジ」を使った実証実験を東京都北区の赤羽駅で実施する。

交通系電子マネーをかざして入店し、商品を選んで決済ゾーンで交通系電子マネーで決済。決済が完了すると出口ゲートが開く仕組みだという。

ネット上には「楽しみ」という声

トライアルによる次世代IT店の全国展開を受けて、ネット上にはさまざまなコメントが寄せられている。

「すごい!!楽しみ」「とても良い流れ」「期待しています。オープンしたら行ってみます。」「単なる人権削減以外の付加価値にとても期待」「Amazon GOが来る前に全国に速攻で広がりそうな可能性を感じる」など、期待する声が投稿されている。

Posted: |Updated:

Text by 長澤まき

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